「スモールビジネスから始めてみよう!」学習塾NEXT GENERATION前田龍吾代表取締役
Japan In-depth / 2022年7月8日 14時16分
例えば月6万の物件を借りるとすると、30万の初期費用と20万くらいあれば始められます。学生起業はいかに最初のところでお金がかからないようにできるかが大事です。
塾に限って言えば、最初からSNSとかで生徒を掴んでおくことですね。入る前提の子を確保できればOKです。赤字じゃない状態から始める環境を創ることが可能というのはスモールビジネスの強みですよね。
樊:これからスタートアップを始めるつもりはあるのか?
前田氏:そうですね。僕はあまり投資家を入れない形で経営しようと考えています。というのも、スモールビジネスから始まるイノベーションをもっと作っていきたいなと考えています。スモールビジネスだけでも数百万、数千万の利益を得ることが出来たりするので、その資金を毎年投資していけば全然可能だと考えています。
投資家がいるとどうしても彼らの意見を聞かないとだめなので、自分だけで理想を追求するのは難しいです。
スモールビジネスで商売の基本を学んだ上で、その延長線上に見えるイノベーティブなアイデアを成し遂げるというのも一つ形としてあっていいのかなと思いますし、自分自身がこういった学生起業の形を皆さんに見せられたらなと思います。
樊:今経営されている塾はどんな組織体制か?
前田氏:今、マネジメント層は僕一人だけで、経営に関しては全部一人で決めています。僕が立てた戦略を残り6人のスタッフの方に実行してもらうという形でやっていますね。
大きく分けると今に至るまでに3つの段階に分かれていて、起業当初は僕と同じ慶應義塾大学経済学部の同級生と一緒にやっていましたが、ある日突然お金を持ち逃げされました(笑)。
その後は高校の友達と3人でやっていましたが、仕事の関係と友達の関係がどうしても割り切るのが難しくて、仕事で関係が悪くなると友達としての関係も悪くなってしまうし、逆もまたしかりで、それからは一人でやりました。
学生起業だとどうしても皆さんチームでやりたがりますが、一人でも案外やれますし、むしろ全部やらないといけないです。法律の勉強も、確定申告とかの税金に関する知識も必要ですし、SNSのPR戦略も考えなければならないので、めちゃくちゃスキルが磨かれます。
本当に必要ならチームを組むのは全然OKだと思いますが、変に群れる必要はないと思います。要はマネジメントとオペレーションを分けるのが大事で、オペレーションは何人いても結構ですが、マネジメントに関してはスモールビジネスの場合しばらく一人の方がいいのかなと思いますね。スモールビジネスの場合は一人で経営について学んでいけるので、極力人件費やコストを削減しながら頑張っていくことが重要かなと思います。
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