「スモールビジネスから始めてみよう!」学習塾NEXT GENERATION前田龍吾代表取締役
Japan In-depth / 2022年7月8日 14時16分
樊:お金を持ち逃げされてもビジネスを続けられた理由は何か?
前田氏:当時はすごく悲しかったですが、辞めようとは思いませんでした。その理由は、やはり自分が本当に沖縄の教育に問題意識を持っていたからだと思いますし、自分にしかできないことをして、生きている実感を味わいたい感情は強くエネルギーとしてありましたね。
樊:しかし、起業には必ずリスクが伴う。通常の会社員は定年があって生涯賃金が約3〜5億だと言われている一方で、起業家は収入の幅も広い分、安定するのが難しくリスクが大きい。前田さんは起業を選択したとき、そのリスクについてどう考えていたのか?
前田氏:結論から申し上げますと最初から起業をリスクだと捉えていませんでした。そもそもそれを気にする時点で起業する目的がキャッシュを得たいのだと思いますが、僕はそっち側ではありませんでした。大学に入った後自分のことを考えていた時に、このまま慶應でサークルに行って、それなりに良い成績をとって、大企業に就職するのはつまらないなと思ったんです。そういう人生を送ることも難しいし頑張らないといけないのは分かっていますが、ただ、僕はその頑張った先に自分が望んだ未来が見えませんでした。それよりも、せっかく一度きりの人生だから、自分にしかできないことをしてみたいという気持ちの方が強くて収入の多寡は気にしていませんでした。たとえ学生起業が失敗してもその経験が実績になります。僕は起業して、だめだったとしてもその経験を基に就活頑張れると考えていました。起業をした時点で一歩先へ行っている感じがします。
樊:起業しようと考えている学生へのアドバイスは?
前田氏:キャッチーに言えば、スモールビジネスから始めてみたらと思います。どうしても学生起業家界隈では、スタートアップが輝いて見えると思いますが、学生には経営の知識がないし、肌感覚でどうやったら上手くいくかも分かりません。こうした中で、スモールビジネスはリスクは少なく、一方で、手堅く稼げるビジネスモデルです。既存のビジネスにちょっと+αしてニッチビジネスで勝つという経験をまず積んでみると、自分がアクションをする時のハードルも下がりますし、経験を積むことにもなるので、もしくすぶっている人がいたら、既にあるビジネスで自分が出来そうなものをやってみるのが良いと思います。
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