平成24年の年賀状「リチャード・W・ラビノウィッツ先生のこと」・「様々な葬儀のこと」
Japan In-depth / 2023年9月13日 13時45分
その方の葬儀が芝の増上寺であって、私も参列しなくてはならないことになってしまったのだ。
それはそれでいいのだが、問題は寒い季節に風の強く吹く屋外で長い時間立っていなければならなかったことである。寒かった。震えが止まらなくなってしまう寸前になるほどに寒かった。よくぞ無事でいたものである。若かったのである。
後になって、次男である私の共同経営者は、長男である、亡き父親の資産の大部分を相続する兄に対して、張り合って見せる必要があったらしいということがわかった。それが、寒風のなかで彼の支配下にある弁護士が何人も立ち尽くしていた葬儀とならなければならなかった理由である。
昨今の酷暑を思えば、冬で未だよかったのかもしれない。
もっとも、コロナになってからは葬式というものが流行らなくなってしまった。これは過去の時代の物語ということになる。
トップ写真:山梨県山中湖畔の富士山(2020年3月)(イメージ ※本文とは関係ありません)
出典:Korekore/Getty Images
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