平成25年の年賀状 「10年ひと昔」・「父との生活」
Japan In-depth / 2023年10月12日 22時17分
父親は経理や総務の人間だったから、夕食時にいないことは先ずなかった。
その上、広島の上幟町に移ってからは昼ごはんを食べに帰宅していた。ついでながら次男である私も小学校の給食ではなく自宅で昼ごはんを摂ることが許されていたから、そのころにはなにも思わないでいたが、母親にしてみればどれほどの負担だったろうか。
ときに母親がいないと、父親がどこでならったのかバターライスを作ってくれたこともある。祖母がいたときには、舟焼きと称して小麦粉をフライパンで焼いて扇型に切って食べさせてくれたこともあった。
まことに、絵に描いかような、サザエさんの漫画のような家庭生活を送ってように思い出す。現実には嫌なこともたくさんあったのだろうが、もう忘れてしまった。
しかし、総じて私の生活は父親の給料に支えられて標準以上の暮らしだった。
そうでない小学校の友人もいた。大変優秀な成績の男だったが、家庭の事情で受験というものができず、おそらく中学を出たところで就職したに違いない。
それでも、私たち団塊の世代は、明日は今日よりも豊かになるものと信じて疑いもしなかった。彼もそれなりの人生を送ったに違いない。我々の世代はそう信じることができる世代である。
トップ写真:記者会見に臨むジャニーズ事務所東山紀之社長と井ノ原快彦副社長 (2023年10月2日東京都・千代田区)出典:Jun Sato/WireImage/GettyImages
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
「流産は信心していないからだ」信じられない暴言吐く毒母を許し感謝する心を持たせてくれた友人の"深い言葉"
プレジデントオンライン / 2024年11月16日 10時16分
-
“ブラック企業勤務”で豹変した父から逃げ出し20年…娘がケアマネからの手紙で知る「驚きの現状」
Finasee / 2024年11月15日 17時0分
-
〈今日の弁当、半分残して明日のご飯〉超絶倹約家の80代父、死去…残された財産額に「たったこれだけ?」疑念を抱いた長男が取った、驚きの行動
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年11月15日 11時15分
-
「世界と自分のずれを描く」小池水音×又吉直樹『あのころの僕は』刊行記念対談
集英社オンライン / 2024年11月9日 10時0分
-
42歳長女「もう私にかまわないで」と言い残し行方知れず。時給1,150円でスーパーのレジ係を始めた「年金月12万円・68歳母」涙をこらえて半生を後悔
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年10月26日 8時15分
ランキング
-
1党員不適切登録の自民・田畑裕明衆院議員、社員が架空党員にされたか尋ねた社長に「党費はあなたが払ったことにして」
読売新聞 / 2024年11月24日 10時57分
-
2セブン&アイ「9兆円MBO案に潜む“危険な賭け”」。非上場で外資による買収は回避できるけど
日刊SPA! / 2024年11月24日 8時52分
-
3「“確率”の問題は“数学I”の範囲外」 受験生の指摘で発覚 島根県立大学の入試で出題ミス 島根県出雲市
日本海テレビ / 2024年11月24日 11時51分
-
4所持金616円でタクシーに約3時間乗車 ゴールは警察署 自称作家の女 詐欺の疑いで逮捕
STVニュース北海道 / 2024年11月24日 9時49分
-
5車動き出し下敷き、71歳妻死亡 群馬の温泉旅館駐車場
共同通信 / 2024年11月24日 1時16分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください