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【海外発!Breaking News】独房で一人で出産した女性受刑者 救急車も呼ばれず(米)<動画あり>

TechinsightJapan / 2019年9月3日 21時0分

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米コロラド州デンバー郡刑務所に勾留されていた女性が昨年7月、適切な処置もなく独房内で一人での出産を強いられた。それから1年以上が経った8月28日、女性はデンバー市・郡、デンバー・ヘルス&ホスピタル当局、看護師や保安官代理6名に対して訴訟を起こした。「あの日の不必要な恐怖、痛み、屈辱は今でもトラウマとなり忘れることができない」と女性は述べており、弁護士は彼女の出産の一部始終を捉えた動画を公開した。

妊娠8か月だったダイアナ・サンチェスさん(27)は昨年7月14日、個人情報の盗難の罪でデンバー郡刑務所に勾留された。8月9日が出産予定日だったダイアナさんは、7月30日に医師の診察を受けた際「ハイリスクで早産の可能性があるため、陣痛が始まったらすぐに医療機関を受診するように」と忠告されていた。

翌日の午前5時、陣痛が始まったダイアナさんは、保安官代理や看護師らに最低でも8回は陣痛がきていることを知らせたものの、吸水パッドを渡されただけでその後約6時間も放置された。

ダイアナさんの弁護士マリ・ニューマンさんによると、看護師は陣痛が始まって約5時間後の午前10時に、ダイアナさんを病院へ搬送するバンを要請していたようだ。看護師や保安官代理ら最低5人は、一般車両による搬送ではかなりの時間がかかることを知っておきながらも緊急事態ではないとしてサポートを怠り、何の対処もしなかったという。またある保安官代理は、ダイアナさんが破水し吸水パッドが赤く染まっているのを確認していたが、それでも救急車が呼ばれることはなかった。

監視カメラの映像によると、ダイアナさんは痛みに悶え苦しみ、時には叫び声をあげている。保安官代理はその様子を室外から見ていたようだが中に入ることはせず、助けが来ないことを悟ったダイアナさんは自ら下着を脱ぎ始めた。そして身体を横にすると、午前10時44分に男児が誕生。ここでやっと男性看護師が入室し、男児を抱き上げた。

ダイアナさんは「言葉にできないほどの痛みに襲われていたのに、誰も真剣に取り合ってくれませんでした。生まれた子が成長して出産のことを聞かれた時、何と話せばいいのでしょう。こんなに悲しく屈辱的なことはありません。息子が死んでいた可能性のあったわけですから」と憤る。

さらに驚くべきことに、看護師らはすぐに男児の身体を拭いたり温めたりすることもなく、必要な分娩キットや薬、臍帯断端後の止血器具さえも用意していなかったことが明らかになっている。ダイアナさんと男児が病院に搬送されたのは出産後30分が経過してからで、ニューマン弁護士は「このようなことは絶対起きてはならないことで、人間として最低限の憲法上の権利が保障されていない」と述べている。

保安官事務所は昨年、「保安官事務所職員はポリシーを遵守しており、いかなる違反も犯していない」と内部調査の結果を報告していた。8月末の提訴を受けて新たなコメントは出していないが、「これまでのポリシーを変更し、受刑者の分娩の際にはすぐに病院へ搬送することを徹底する」と声明を出している。



画像は『Congressmember Bass 2019年8月30日付Twitter「This is a video of Diana Sanchez receiving an “absorbent pad” that looks like a napkin after her water broke in her jail cell.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

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