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フン・マニー人事相が副首相に昇格、フン・マネット首相の末弟(カンボジア)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年3月7日 0時10分

カンボジアのフン・マニー人事相は2月21日、新たに副首相(注)を兼任することとなった。同氏は41歳で、フン・マネット首相の末弟に当たる。フン・マネット首相は、フン・マニー氏の副首相就任理由について、自身が委員長を務める人事・教育・保健の3つの主要セクターの改革を目的とした国会委員会でフン・マニー氏を事務局長にし、国および地方レベルの人事に関する改革を推進する狙いがあると話した。

フン・マニー氏が大臣を務める人事省は、職員の採用や省庁のデジタル化、効率的な業務遂行を奨励するための改革を担う。新政権下では、汚職や薬物使用などに関与する公務員の懲戒解雇を進めてきた。また、優秀な人材を採用するため、慣習となっていた縁故での採用を改め、公務員試験などを導入すべく、新たな人事の運用を規定した政令を2月19日付で発行した。しかし、人事相という一大臣の立場からでは、組織内人事について他省庁に指示することが難しく、人事改革を確実に進めるための権限を付与するという狙いから、「人事相が誰であったとしても、副首相への昇格は必至だった」とフン・マネット首相は説明した。

海外メディアでは、上院議長就任が確実視されているフン・セン元首相とその息子に当たる現正副首相による独裁体制の強化を批判する論調もみられる。一方、現地の日系企業からは、「実のある方向での改革が進んでおり、この機会に汚職などを一掃してほしい」という声もあがっている。

なお、フン・マニー氏の副首相就任までの主な経歴は、2008年にフン・セン前首相のアシスタント、2013年にコンポンスプー州の議員があり、2023年に人事相に就任していた。

(注)カンボジアの副首相は次の11人。かっこ内は現政権下で兼任している役職。

1. オーン・ポーンモニロット氏(経済財政相)
2. ネット・サブーン氏(国家麻薬取締機関長)
3. ボンセイ・ビソット氏〔閣僚評議会担当相(内閣官房長官相当)〕
4. ティア・セイハ氏
5. サイ・ソムアル氏(国土整備・都市化・建設相)
6. ソー・ソカー氏(内務相)
7. ハン・チュオンナロン氏(教育・青少年・スポーツ相)
8. ソック・チェンダソピア氏(外務国際協力相)
9. ケウト・リット氏(司法相)
10. スン・チャントール氏〔カンボジア開発評議会(CDC)第1副議長)
11. フン・マニー氏(人事相)

(トー・タイ)

(カンボジア)

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