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2023年のGDP成長率は前年比マイナス2.3%も、第4四半期は2期連続の成長(スリランカ)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年3月28日 0時0分

添付資料PDFファイル(375 KB)

スリランカ・センサス統計局(DCS)は3月15日、2023年の実質GDP成長率を前年比マイナス2.3%と発表した。2022年の成長率マイナス7.3%(改定値)に続く、2年連続のマイナス成長となった。2023年の産業別成長率では、農林水産業が2.6%増加したものの、鉱工業が9.2%減、サービス産業が0.2%減少した。他方、DCSは2023年第4四半期(10~12月)の実質GDP成長率を前年同期比4.5%と発表した。経済危機が発生した2022年第1四半期(1~3月)の前の2021年第4四半期以来、7四半期ぶりのプラス成長となる前年同期比1.6%を記録した2023年第3四半期(7~9月)に続く、2四半期連続の成長となった(2023年12月21日記事参照)。

2023年第4四半期の産業別成長率では、農林水産業が0.6%増、鉱工業が7.9%増、サービス産業が2.8%増加した。農林水産業では、穀物栽培(コメを除く)が17.9%増えた。鉱工業では、コークスおよび石油精製製品の製造が約6倍(485.7%増)、基礎金属・加工金属製品の製造が50.6%増、家具の製造が38.9%増加した。サービス産業では、保険・再保険・年金積立金が47.4%増、宿泊・飲食サービス業が40.8%増と高い成長をみせた(添付資料表参照)。

DCSは、2023年上半期はマイナス成長を記録したものの、2023年央には海外労働者の郷里送金を通じて外貨が流入し、為替レートが安定化したとともに、年末にかけて観光業が好調となり、2023年下半期にはプラス成長を記録したと分析している。また、製造業や建設業では仕入れ価格の高騰が続き、経済活動に悪影響が生じた一方で、農業では十分な原材料が確保でき、多くの農作物で伸びを記録したと指摘している。

(大井裕貴)

(スリランカ)

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