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先端化学・セル(ACC)電池の生産連動型奨励策(PLI)再入札を開始(インド)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年2月7日 9時50分

添付資料PDFファイル(228 KB)

インド重工業省は1月24日、先端化学・セル電池(ACCバッテリー)分野における生産連動型奨励策(PLI、注)の再入札の開始を発表した。同省は2023年7月に残る20ギガワット時(GWh)分の再入札を実施するとの発表を行っていたが、今回はそのうち10GWh分〔最大予算支出362億ルピー(約652億円、1ルピー=約1.8円)〕につき、入札手続きに関する書類および今後のスケジュールなどを公表したものだ。入札資料(添付資料参照)によると、今後のスケジュールは、2月12日(月)事前説明会、4月22日(月)入札締め切り、4月23日(火)開札(技術面)、5月27日(月)開札(ファイナンス面)とされている。

対象となるのは、今後5年のうちに5~10GWhのACCバッテリー生産工場の設置などを計画する企業で、2年以内に工場を稼働予定であること、GWh当たり22億5,000万ルピー以上の投資を行うこと、国内付加価値を2年間で25%以上、5年間で60%以上に引き上げることなどが条件となっている。

2022年3月に第1ラウンド(上限50GWh)のACCバッテリー分野の入札(2022年1月26日記事参照)が行われ、大手財閥系リライアンス・ニュー・エナジー、電動二輪車製造オラ・エレクトリック・モビリティー、金宝飾大手でACC事業にも参入したラジェシュ・エクスポーツの3社に合計30GWh 分の容量が割り当てられている。

(注)生産連動型奨励策(PLI)は、インド政府が2020年度(2020年4月~2021年3月)に導入した国内製造業振興の目玉政策。対象となる全14分野について、分野ごとの適格基準を満たせば、新規工場を設立した製造業企業に対し、売上高の増加額などに応じてインセンティブ(補助金)が支給されるスキーム。

(花村大樹)

(インド)

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