酔って男性の背中刺した金髪シンママ「警察の書類も引き裂く」“マッチョ”素顔と謎の犯行動機
週刊女性PRIME / 2024年3月17日 6時30分
「女に刃物で刺された。(女は)今もいる。痛い、痛い」
千葉県銚子市内に住む42歳男性から切迫した110番通報があったのは3月3日の日曜日、午前3時40分のこと。
県警銚子署の警察官が男性の自宅に急行すると、背中から血を流して倒れている男性を発見。男性の近くにいた同市犬若に住む自称会社員・加瀬奈菜江容疑者(36)を殺人未遂の疑いで現行犯逮捕した。通報されても逃げず、その場にとどまっていた。
「被害男性は左右の肩甲骨の中間を刃物で突き刺されていた。県内の病院に救急搬送されたが、搬送時から意識があり、命に別条はない。治療で入院中のため回復を待って事情を聴く。ふたりの関係性についてはいくつか情報を得ているが、捜査中でもあり詳細な回答は差し控えたい。ただ、見ず知らずの女が乗り込んできて刺したわけではなく、以前から面識はあったようだ」(捜査関係者)
同署によると、加瀬容疑者は殺人未遂容疑について黙秘している。現行犯で捕まりながら口を閉ざすとは、よほど話したくない“事情”があるのだろう。
取調べ中にもひと暴れした金髪シンママ
凶器は容疑者が持ち込んだのか、被害者宅にあったものなのかわかっていない。同署は現場から刃物を押収しているが、犯行に使われたものかなど慎重に裏付け捜査をしている。
その取り調べ中、容疑者はひと暴れして余計な罪状までつけてしまった。
「取調室で机を挟み対面で署員が取り調べをしていた3日午前5時26分ごろのこと。“なぜ、やってしまったんだ?”などと尋ねて逮捕直後の言い分を記す『弁解録取書』の作成中、いきなり手を伸ばして机の上に置いてあった同書をつかみ取り、引きちぎった。冷静な心理状態ではなかったとみられる」(同・捜査関係者)
この公文書毀棄容疑については「公文書を破りました」と素直に認めているという。
容疑者宅は海に近い一戸建て住宅。周辺に水産加工場や船宿が点在する港町で、近隣住民らによると、十数年前に居抜きの賃貸物件に両親らと引っ越してきたという。
「漁協関係の仕事に携わる一家ではありません。転居してきた当時は容疑者の母親が近所に挨拶回りをしましたが、容疑者の姿はほとんど見かけたことがないんです。とはいえ、周辺の住民とトラブルもなく、ごく普通の家庭だと思っていました」(近所の女性)
もうずいぶん前、自宅から幼い女児の声が聞こえてくることがあったとも。
「逮捕された奈菜江さんは夫と別居したのか、娘2人を連れて実家に戻ってきていた。離婚したという話も聞いたが、奈菜江さんの家の名字は『加瀬』ではないので婚姻関係は継続しているのかもしれない。少なくとも子持ちなのはたしかだ」(別の住民)
容疑者の母親を直撃
事件の背景や家庭事情を確認するため容疑者宅を訪問すると、容疑者の母親が玄関先で「事件につながるような悩みやトラブルに心当たりはありません」と話す。
「娘からは何も聞いていないんです。逮捕後に連絡がないどころか、もう2〜3年ぐらい会っていませんから。それ以前はたまには帰ってきていましたけど」(母親、以下同)
容疑者は人妻だったはず。離婚したのか、あるいは夫と複雑な状況にあるのか。
「そこはノーコメントで。離婚の報告は受けていません」
夫婦関係がどうあれ、容疑者の子どもはだれかが面倒をみなければならない。祖母として預かっているのか。
「私は孫の世話はしていません」
ならば子どもの父親が面倒をみているのか尋ねると、
「……はい」
犯行動機については、一般的に男女関係や金銭トラブル、仕事上の問題などがこじれた可能性が考えられる。
上腕にタトゥー「やんちゃで目立つ子」
「そもそも娘と話をしていないので見当がつかないんです。被害者がどなたかも知りませんから。勤務先については会社に迷惑をかけるので教えられません」
やや戸惑った表情で質問に答える中、犯行態様から「奈菜江さんはキレやすい性格なのか」と尋ねると、かばうようにこう答えた。
「そんなことはないと思いますよ。怒りっぽいときもありますが、いつもニコニコして明るい性格です。それと親切です」
親としては、悩みがあるならば事件を起こす前に相談してほしかったに違いない。
「いま、それを言っても仕方ないと思います。被害者の方が命に別条はないということでその点だけは救われました。本当に申し訳なかったと思いますし、おケガの完治を祈るだけです」
被害男性とのあいだにどのようなトラブルがあったのか。前出の捜査関係者は「事前にふたりから警察に相談などはなかった」とだけ話す。また犯行時、容疑者は飲酒していたことも新たにわかった。
容疑者はSNSで、メガサイズのビールジョッキを両手で抱えて傾ける姿や、ギャルっぽい写真をアップ。異質なのは昨年10月に投稿した自撮りの“背中ショット”だ。
金髪をバサッと広げ、ピンク色のタンクトップから鍛えられた広背筋がのぞく。タトゥーの入った上腕はマッチョだ。
「同級生の話では、やんちゃで目立つ子だったみたい」(市内の飲食店女性)
動機を含め、事件の全容解明が待たれる。
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