「西岡の怪我は怠慢プレーだ」プロ野球ペナントレース野良犬予想 by愛甲猛

TABLO / 2014年4月10日 17時33分

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Photo by大谷翔平 (スポーツアルバム No. 47)

 

 プロ野球も開幕して早2週間。今回はちょっとマジで、ペナントレースの展望を分析してみよう。

 先ずはセ・リーグから。やはり大方の予想通りジャイアンツが戦力・実力共に抜きん出ている。オープン戦ではDeNAやヤクルトが、俺は所詮オープン戦だからと見ていた。シーズンに入ったらヤッパリという言う結果となった。プロ野球に限って言えば、オープン戦の結果というのは当てにならない。なぜか? それは強豪チームのレギュラークラスほど、シーズンに入るまで本気モードのスイッチが入らないからだ。

 例えば俺の師匠でもある落合さん(現・中日ドラゴンズGM)が本気モードに入るのは5月頃からだった。読売ジャイアンツの阿部慎之介もそんな感じだろう。オープン戦からスイッチを入れていたら、一番キツイ夏場を乗り切れない。結局、ジャイアンツは監督や選手がシーズンを見据えてオープン戦に臨むんだが、DeNAあたりだと監督も選手もオープン戦で勝つことに執着。成績だけは良いが、いざ蓋を開けたら毎年同じように息切れして低迷するという状態だ。

 そう考えてみると、やはりセ・リーグは、ジャイアンツは頭2つは抜きん出ている。ただし、今年の広島カープは面白い。新人投手二人が加わって完全に大竹の穴を埋めたこともあるが、それ以上にチーム全体が躍動して期待ができる。打線さえ頑張れば台風の目になれるだろう。

 開幕早々、西岡が長期離脱した阪神タイガースは頭が痛いだろう。だが、あの時のプレーに関しては、マスコミの報道は全然なってないね。確かに大歓声で声が聞こえず難しいプレーではあったが、あればハッキリ言えば西岡自身の怠慢なプレーが原因だ。

 それはなぜかと言うと、事前にライトの福留孝介との距離チェックが甘かったって事に尽きる。外野と内野の間のフライは外野手に優先権があり、声が聞こえない以上は事前に距離をチェックして打球を追っている福留に任すべきだった。「必死だったから」というのは若手の一軍半選手の言い訳で、西岡レベルならできるし、やらなければいけないプレーだった。自身の怠慢によって怪我してしまったのは悔やまれるだろう。ましてや、無茶を言うようだが、レギュラーはチームのためにもファンのためにも絶対怪我しちゃいけない......俺は王さんにそう教わった。西岡はもっともっと自覚を持たなきゃイカンよ。

 さて、次にパ・リーグだが、こちらは昨年同様に混戦模様だ。戦力的に言えば福岡ソフトバンクホークスが頭半分くらい抜き出ているが、ほぼ横一線状態でどのチームが優勝してもおかしくない闘いになるだろう。

 そんな中で面白いのが、まずオリックスバファローズだ。元々投手力はあるチームだったが、昨年は主力投手の怪我が重なり戦力が揃わず5位と低迷した。今年はエース金子を中心に投手陣が整っているだけに、セのカープ同様、台風の目になる可能性がある。

 昨年の覇者、東北楽天ゴールデンイーグルスにも忘れてはいけない。マー君こと田中将大が抜けて完全に戦力ダウンかと思いきや、総合力でその穴を埋めている。おそらく選手たちが「マー君が移籍して弱くなった」とか言わせないようにと頑張っているんだろう。そんな雰囲気を作っているあたりはさすが星野監督だ。選手個々が精神的にも成長しているだけに、楽天のV2も十分あり得る。

 個人的に注目しているのは、埼玉西武ライオンズから湧井秀章が移籍した千葉ロッテマリーンズだ。涌井は出足が良くないものの、まだまだ衰える年齢ではない。さらなる成長も見込めるだけに奮起して欲しい。ロッテの命運は、この湧井と成瀬善久に掛かってると言っても過言ではないのだから。

 最後に一言、言いたいのは、北海道日本ハムファイターズの大谷翔平についてだ。開幕から大谷はほどよく投げて、ほどよく打っているが、ベンチも本人も本当にそれで満足なんだろうか。栗山監督は大谷が二刀流を続けることで、振り回される投手陣と野手陣がいることを考えないのだろうか。指揮官の理不尽な采配は、チーム全体の士気を下げる。日ハムは優勝争いから半歩後退したと言えるだろう。

 今年のパ・リーグは9月まで混戦が続くと思われる。セ・リーグは巨人、阪神、広島の
争いに谷繁新監督の中日ドラゴンズがどう絡むかで、優勝の時期は変わるはず。横浜銀行が巨人に貯金を吐き出さないことを祈るしかない。まあ、今回はいろいろと勝手なこと言わせてもらったが、次回は気楽に裏ネタを紹介させてもらおうか。

Written by 愛甲猛(元プロ野球選手、野球評論家)

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