民主党・海江田代表の続投宣言...反対派が敗れた要因は稚拙な戦略か

東京ブレイキングニュース / 2014年8月5日 17時0分

写真

Photo by 民主党公式ハンドブック2014

 

 海江田万里代表の進退をめぐって、民主党が揺れている。

「1か月後に総括する」

 海江田氏がこのように宣言したのは6月24日の両院議員総会。マスコミを入れた会場では、蓮舫氏など「反海江田派」が代表選の前倒しを求めたことに対しての返答だった。

 そういう事情で7月31日に開かれた両院議員懇談会は、3時間以上に及んだ。にもかかわらず、結果的に海江田氏の粘り勝ちになったのは、党規約に代表罷免の規定がないためだ。代表選を行うには、海江田氏が自ら辞任しなくてはいけない。

 だがこれでことが収まったわけではない。

 その前日、朝日新聞が大畠章宏幹事長の辞意を報じ、昼には大畠氏がそれを否定するという事件が起こっている。反海江田派も同日夜に会談し、「海江田降ろし」を確認しあった。不穏な動きが見え隠れしていたが、それにしても反海江田はなぜ負けたのか。

 まずは戦略のなさが挙げられる。

 今回の「主戦場」は代表選ではなく、両院議員懇談会であったはずだ。ならば何人が代表選前倒しに賛成なのか反対なのか、あるいはまだ態度保留なのかを調査して、○×△を付けなくてはいけない。

 その上でやるべきことは、反対派の切り崩しと態度保留者の説得だ。そうやって自分たちを大多数とすることで、両院議員懇談会の主導権を獲ることができる。その上で代表選に持ち込めば、自分たちが推す候補が当選するはずだ。

 ところがそういう動きは聞こえてこなかった。肝心の根回しの発想に欠け、前日に仲間内でご飯を食べるだけの知恵しかないのなら、政治家としての野望を抱く資格もない。

 さらに反海江田派が次期代表候補に推していた岡田克也氏が、「海江田氏が続投の意思表示をした以上、ルールに従うべきだ」と述べてしまったたことも痛かった。

 確かに長時間に及ぶ両院議員懇談会にいて、何かしら決着をつけなければならないと考えることはわかる。だが、その「小中学校の学級委員レベルの正義感」が政治家としての運命を狭めてしまうこともありうるのだ。

 代表の地位をいちおう保全した海江田氏だが、来年9月以降にその地位にいることができるかどうかはわからない。

 そもそも海江田氏が代表を務める民主党は、「5%政党」から脱却できるのか。年内解散総選挙も囁かれる今、民主党は本格的に存亡の危機にある。

Written by 安積明子

東京ブレイキングニュース

トピックスRSS

ランキング