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使い勝手が悪くてもカッコイイ! ユニークすぎるSUV5選

くるまのニュース / 2020年8月7日 6時10分

かつて、国内の自動車市場にあふれていた2ドア/3ドアのクルマは、いまでは激減してしまいました。やはり使い勝手という点で、4ドア/5ドアのクルマにはかないません。一方でSUVながら2ドア(3ドア)のモデルも存在。そこで、ロングボディのSUVなのに2ドアだったモデルを5車種ピックアップして紹介します。

■RVブームの頃は意外とあった2ドアのSUV

 1980年代から1990年代の頃は、コンパクトカーでは2ドア(3ドア)が主流でした。また2ドアクーペや3ドアハッチバックも数多く販売され、若い世代から高い人気を誇っていました。

 しかし、2ドアでは後席へのアクセスが面倒なため、いまではコンパクトカーは4ドア(5ドア)が一般的で、2ドアクーペにいたっては絶滅危惧種となっています。

 一方、かつてはロングボディのSUVでも2ドアのモデルが存在。そこで、SUVなのに2ドアだったモデルを5車種ピックアップして紹介します。

●日産「テラノ」

直線基調のフォルムながら秀逸なデザインが好評だった初代「テラノ」直線基調のフォルムながら秀逸なデザインが好評だった初代「テラノ」

 1986年、日産は「ダットサントラック」をベースにしたクロスカントリー4WD車の初代「テラノ」を発売。

 当時、トラックのラダーフレームにステーションワゴンタイプのボディを架装して、SUVに仕立てる手法は一般的で、日産以外でもトヨタやいすゞ、三菱なども同様の手法でSUVを開発していました。

 初代テラノは発売当初は2ドアのみで販売され、使い勝手は良いとはいえませんでしたが、アメリカのSUVをイメージさせる優れたデザインが評価され、折しも「RVブーム」「スキーブーム」が始まろうとしていた時代背景もあり、ヒット作となります。

 搭載されたエンジンは2.7リッター直列4気筒OHVディーゼルエンジンのみで、1987年には3リッターV型6気筒ガソリンエンジン搭載車を追加ラインナップ。

 また、クロスカントリー4WD車としては珍しかった4速AT車を設定するなど、イージードライブを求めるユーザーを獲得しました。

 その後、やはり使い勝手に優れた4ドア化のリクエストが高まり、1989年にテラノは4ドアモデルを発売。

 テラノの4ドア車はリアドアハンドルを目立たないよう配置することで、現代に続く2ドアにも見えるデザインをいち早く採用したモデルでした。

●トヨタ「ハイラックスサーフ」

アメリカナイズされたデザインで人気だった初代「ハイラックスサーフ」(画像は北米仕様)アメリカナイズされたデザインで人気だった初代「ハイラックスサーフ」(画像は北米仕様)

 もうすぐ新型が登場すると予想されるトヨタのピックアップトラック「ハイラックス」は、RVブームの頃にも存在し、なかでも5人乗り4ドアの「ダブルキャブ」が人気でした。

 このハイラックスをベースにFRP製キャノピーを取り付け、ステーションワゴンタイプに仕立てたモデルが、1984年に発売された初代「ハイラックスサーフ」です。

 2ドアワゴンのスタイリッシュでアメリカナイズされたデザインと、ピックアップトラックよりも日常での使い勝手に優れていたこともあり、アウトドアレジャーを楽しむユーザーを中心に人気となります。

 初代ハイラックスサーフは、4ナンバー登録のライトバンとしてデビュー。ハイラックス4WDと同じ4輪リーフリジッド式サスペンションを採用し、悪路走破性や信頼性は高かったのですが、乗り心地は良いとはいえませんでした。

 そのため、1985年のマイナーチェンジでフロントサスペンションの形式を変更し、乗り心地を改善することで、街乗りや高速走行にも幅広く対応。

 搭載されたエンジンは2リッター直列4気筒ガソリンと2.4リッター直列4気筒ディーゼルを設定し、後にディーゼルターボが加わりました。

 1986年には5ナンバーの乗用車モデルを追加したことでユーザー層を拡大し、RVブームでは前出のテラノと人気を二分しました。

●ホンダ「HR-V」

ホンダのクロスオーバーSUVとして先駆け的存在だった「HR-V」ホンダのクロスオーバーSUVとして先駆け的存在だった「HR-V」

 1998年にデビューしたホンダ「HR-V」は、コンパクトカーの「ロゴ」のシャシをベースに仕立てられたクロスオーバーSUVです。

 1995年に「ライトクロカン」としてデビューし、高い人気を誇っていた「CR-V」よりもコンパクトなサイズとされ、よりSUVの敷居を下げたのがHR?Vでした。

 ステーションワゴンタイプの2ドアボディに大径タイヤを装着し、外観は伸びやかなサイドビューとキャビンが低くデザインされたスタイリッシュなフォルムとなっています。

 搭載されたエンジンは最高出力125馬力を発揮する1.6リッター直列4気筒VTECと、通常のシリンダーヘッドで105馬力を発揮する1.6リッターの2種類の仕様を設定。駆動方式はスタンバイ式の4WDのみです。

 当時は斬新なスタイルで話題となったHR-Vでしたが、やはり2ドアのみだったことと特徴的なフロントマスクは好みが分かれ、CR-Vほどはヒットしませんでした。

 そこで、1999年には4ドアモデルが追加され使い勝手を向上。2001年にはVTECエンジンの2WDモデルを追加するなど、バリエーションを増やしましたが、2003年には2ドアモデルの販売を終了し、2005年には4ドアモデルも生産終了となりました。

 実質的な後継車は2013年に発売された「ヴェゼル」で、海外ではHR-Vの名で販売されています。

■特殊なボディを採用した2タイプのSUVとは

●日産「ムラーノ クロスカブリオレ」

世界初のオープン4WDクロスオーバーSUVとなった「ムラーノ クロスカブリオレ」世界初のオープン4WDクロスオーバーSUVとなった「ムラーノ クロスカブリオレ」

 日産の大型SUV「ムラーノ」は2002年にデビュー。同時期に大型クロスカントリー4WD車の「サファリ」がありましたが、ムラーノは舗装路の走行に特化したクロスオーバーSUVというコンセプトでした。

 2015年には2代目をもって国内販売を終了していますが、北米では現在も3代目が継続して販売されています。

 このムラーノの派生車として2011年に登場したのが「ムラーノ クロスカブリオレ」です。

 クロスカブリオレのベースは2代目ムラーノで、ルーフ部分を撤去して油圧で開閉するソフトトップを装着し、サイドパネルを2ドア化してハッチバックをトランクに作り変えられ、開放感あふれる世界初のオープンクロスオーバーSUVに仕立てられていました。

 しかし、オープンカー大国のアメリカでも、商業的にはそれほど成功したとはいえず、2015年に3代目ムラーノの発売とともに、クロスカブリオレは廃止されてしまいました。

 なお、少量ですがクロスカブリオレは日本に並行輸入されていました。また、横浜市にある日産本社ギャラリーに展示していたこともあったので、実車を見たという人は多いのではないでしょうか。

●トヨタ「ランドクルーザー70 トゥループキャリア」

堅牢さと悪路走破性が世界で認められている「ランドクルーザー70」堅牢さと悪路走破性が世界で認められている「ランドクルーザー70」

 現在も日本を代表するクロスカントリー4WD車として君臨するトヨタ「ランドクルーザー」は、大きく分けて「ヘビーデューティー」「ライトデューティー」「ステーションワゴン」の3つに分類されています。

 現行モデルでは「ランドクルーザー200」がステーションワゴン、「ランドクルーザープラド」がライトデューティー、そしてヘビーデューティーが「ランドクルーザー70」です。

 ランドクルーザー70の系譜は1984年にはじまり、高い悪路走破性と耐久性が評価され、現在も大きく構造を変えないまま中東やオーストラリア、アフリカなどで販売しているロングセラーなモデルとなっています。

 仕向け地ごとにエンジンや装備が異なるさまざまな仕様が存在しており、ボディタイプのバリエーションも多く、日本でもワゴン(商用バン登録)とピックアップトラック(ダブルキャブ)が、2014年に期間限定で販売されて話題となりました。

 さらに、とくにユニークなボディタイプとして「トゥループキャリア」というモデルが存在。

 トゥループキャリアは元々「兵士を運ぶクルマ」の意味で、ステーションワゴンタイプの2ドアボディに、バックドアは観音開きとなっており、スタンダードモデルではリアにバスのような横向きシートが向かい合わせで装備。

 また、荷室部分はさまざまなアレンジができる仕様となっており、通常のシートへの換装や、すべて荷室にすることもでき、まさに働くクルマとして世界各地で活躍しています。

※ ※ ※

 スズキ「ジムニー」やジープ「ラングラー」、もうすぐ発売されるフォード新型「ブロンコ」、海外向けのランドクルーザープラドとランドクルーザー70、日産「パトロール」など、ショートボディのモデルならいまも2ドアSUVは数多く存在します。

 また、かつても、いすゞ「ビッグホーン」や、ランドローバー初代「レンジローバー」に2ドアモデルがありました。

 ジムニーは例外ですが、現在、日本では2ドアSUVの需要はほとんどありません。一方、海外では廉価グレードという面もあって、いまも意外と需要があるようです。

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