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コロナ禍で利用増の「自転車」 なぜ交通法教育なしで「車道走れ」? 自転車の交通安全どう考えるべき

くるまのニュース / 2021年1月2日 10時30分

2020年から新型コロナ禍で自転車通勤が増え、さらに自転車を使った料理の宅配業者も多くなりました。自転車利用者が増える一方、自転車の走行マナーは改善の兆しすら見えません。どうしてこのような状況になってしまったのでしょうか。

■危ない!自転車の危険運転でヒヤリとすることは日常茶飯事

 2020年から新型コロナの影響もあり自転車通勤者が増え、さらにUber Eatsなどに代表される自転車を使った料理の宅配業者も急激に増えました。自転車の利用者が増える一方、自転車の走行マナーは改善の兆しすら見えません。どうしてこのような状況になってしまったのでしょうか。

 減少を続けていた東京都の事故死者数ながら、2020年は155人を数え2019年の132人より22人も増加。結果、千葉県を抜き東京都は全国最多になったようです。

 警視庁は2020年の詳細データを公表していないものの、2016年から自転車関連の事故が増えており、警視庁の統計によれば32.1%だった自転車の事故関与率は、2019年に39%になってます。

 2020年から新型コロナ禍で自転車通勤が増え、さらに自転車を使った料理の宅配業者も多くなった。一方、自転車の走行マナーは改善の兆しすらない。

 実際、東京に代表される都市部を走っていると、自転車の危険運転に出くわし、ヒヤリとすることなど日常茶飯事。本来なら厳しい取り締まりをすべき警察ながら、ほぼ黙認状態です。

 自転車側にしても不満多い。安全に走行が出来るような道路整備をしないまま、突如「自転車は車道を走れ」という報道が多数された。結果、お年寄りや小さい子供を乗せた3人乗りの自転車まで危険な車道を走らなければならない状況となっている。

 このままだとさらに痛ましい交通事故は増えていくでしょう。そろそろ自転車の交通安全を真剣に考えるべきだと思う。

 自転車の問題点は大きく分けて3つある。まず「交通法規の遵守」。何の教育もしないまま「車道を走れ」となったため、車道を歩道と全く同じだと思ってしまう自転車乗りが後を絶たない。

 路地からバス通りに速度を落とすことなく飛び出してきたり、駐車車両を避けるのに後方確認せず右に出てきたり。逆走だって当たり前のようにする。

 同じような運転を原付バイクでしたら、たちまち免許証は取り上げになるだろう。けれど自転車だと、警察も2人乗りや無灯火くらいしか止めない。

 こうした危険運転の見逃し行為が交通事故増加の要因になっていることは間違いないと思う。このあたりで抜本的な自転車の交通ルール見直しを警察が行うべきじゃなかろうか。

 2つ目はお年寄りや子供、幼児を乗せている「複数乗車」自転車の扱い。「自転車は車道を走れ」となった際、本来なら歩道を走るべき対象をしっかり区分しなかった。

 必然的に歩道を走っている自転車は全て無法者のように思われることに。順法意識の強いお年寄りや、歩道を走って罵声浴びた「幼児を乗せたお母さん」も車道を走ることになってしまう。

 止まるような速度でバス通りをヨロヨロ走っているお年寄りを見ると「お願いだからガードレールで守られている歩道を走ってください」と言いたくなります。

 幼児を2人乗せた自転車も運動性能は大きく低下している。事故になれば大惨事だ。警察はこういった自転車が歩道を走っていても叱られないような啓蒙活動をすべきです。

■自転車利用の宅配業務するプロのサイクラーは野放し状態

 3つ目がコロナ禍で需要が増加し、Uber Eats等に代表される自転車を使い宅配業務している「プロのサイクラー対策」。一般的に「有料で何か運ぶ」という仕事は、移動手段に対する規制など必ず存在します。なのに自転車だと野放し。

 最低限、登録制にしてナンバーを掲示させるくらいの対応はすべきだと思う。現状だと野放し状態で何度もアリになってしまっています。

 自動ブレーキに代表される自動車の事故回避性能は急激に進化しているものの、歩行者より早い速度で飛び出してくる自転車への対応は難しい。

 今年はぜひ自転車に対し、上記の3つだけでいいから手を打って欲しいと思う。でないと痛ましい自転車の事故は減らないばかりか、来年のお正月もこういった記事を書かなければならなくなるだろう。

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