2021年末にも日本で発表!? 進化したフレンチプレミアム新型「DS4」欧州で受注開始
くるまのニュース / 2021年5月29日 8時10分
仏DS Automobiles(DSオートモビルズ)は2021年5月25日、同年2月に世界初公開した2代目となる新型「DS4」の受注を開始した。納車は同年年末を予定している。
■フランスでの車両価格は約390万円から
仏DS Automobiles(DSオートモビルズ)は2021年5月25日、同年2月に世界初公開した2代目となる新型「DS4」の受注を開始した。納車は同年年末を予定している。
新型DS4のボディサイズは全長4400mm×全幅1830mm×全高1470mm、ホイールベース2675mmというCセグメントの5ドア・プレミアムハッチバックだ。先代と比較して、全長は約125mm、全幅は約20mm大きくなり、全高は逆に約50mm低められた。
プラットフォームは、プジョーやシトロエンなどグループPSAで使われる「EMP2」を採用する。
およそ70%の新規部品や専用部品を備えた最新バージョンのEMP2になり、さらなる軽量化を達成しつつ安全性も高めている。また最新版EMP2の採用で、ホットプレスされた構造部品や空調ユニットなどがコンパクト化されたことで、車室内をより広く設計することができたという。電動テールゲートを備えた荷室は430リッターを確保している。
エクステリアは、コンセプトカー「DSエアロスポーツラウンジ」にインスパイアされたシルエットをまとい、筋肉質なデザインとなっている。フロント部ではスリムなプロジェクターヘッドランプ「DSマトリックスLEDビジョン」システムが特徴で、これは両側で2列のLED(合計98個)で構成されるデイタイムランニングライトによって補完される。
インテリアは、プレミアムブランドのDSモデルらしく高品質感漂うものになる。さまざまな種類の本革、アルカンターラ、カーボン、ウッドなどの素材を用い、洗練さとテクノロジーを融合させている。たとえば、トリムやステアリングホイールなどに用いられる、本革のステッチが目に見えないように隠す手法は、フランス伝統手法を取り入れた手作業でおこなわれるものだという。
最新運転支援技術も満載。DSドライブアシスト2.0を備え、現時点でフランス国内の路上で許可されている最高レベルである「レベル2」の半自動運転が可能だ。
サイド部では、径720mmの大径ホイール&タイヤが力強い印象を与える。標準で19インチ、最大20インチのアルミホイールとなる。
パワートレインは「PureTech」と呼ばれる3種類の1.6リッター直列4気筒ターボガソリンエンジン(130ps/180ps/225ps)、および「BlueHDi」と呼ばれる2リッター直列4気筒クリーンディーゼルターボエンジン(130ps)で、組み合わされるトランスミッションは8速ATのみとなっている。
さらにプラグインハイブリッドモデル「E-TENSE(Eテンス)」も用意する。これは180psを発生する1.6リッター直列4気筒ターボエンジンに110psの電気モーターを組み合わせ、トータル出力は225psとなるPHEVで、コンパクトで大容量のバッテリーを搭載し、ゼロエミッションモードでの航続可能距離は、WLTPサイクルで50km以上という。
派生車種としてバンパー下部をマットブラックにペイントし、よりSUVらしさを強調した「DS4 CROSS(クロス)」も設定している。
フランス本国での車両価格は、ベースグレードの「DS4 BASTILLE PireTech130」が2万9200ユーロ(日本円で約390万円)、豪華グレードでPHEVの「DS4 RIVOLI E-TENSE225」が4万6900ユーロ(約630万円)だ。SUVテイストのDS4クロスはプラス600ユーロ(約8万円)となる。
DSオートモビルズのベアトリス・フシェCEOは「新型DS4はユニークなデザインや洗練されたレベル、そしてこのクラスとしては初採用となる数々の革新的な技術により、市場に影響を与えるでしょう。またDS4はコンパクトハッチバックやクーペSUVなど、プレミアムCセグメントで競争力のある価格帯を実現しています。DS4は、DSブランドの価値向上に寄与することになるでしょう」とコメントしている。
* * *
DS4は、初代モデルが2011年に開催されたジュネーブショーでワールドプレミア、同年秋には日本で発売されたCセグメントモデルだ。当時はシトロエンのプレミアムライン「DS」シリーズとして、DS3に続く第2弾として登場した。
2014年にシトロエンからDSブランドが独立したことで、日本でも2015年からDSブランドを展開。2016年春にマイナーチェンジ版DS4が発表された。同時にSUV風スタイルの「DS4クロスバック」も登場している。
初代DS4は2018年に販売を終了しているため、今回は3年ぶりの復活となる。
DSオートモービルは、コロナ禍の影響を多大に受けた2020年の自動車市場において、世界中でシェアを伸ばした数少ないブランドのひとつだ。ヨーロッパにおいてはレクサスの市場シェアを上回ったという。
現在、DSブランドは日本においてはコンパクトSUVの「DS3クロスバック」、およびミドルSUVの「DS7クロスバック」の2車種での展開だが、2021年中にはフラッグシップセダン「DS9」が上陸予定となっている。
また新型DS4も2021年年末までに日本で発表される予定だ。
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