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驚異の完食率10.9 %!? 日本一激辛な道の駅「ひらた」が凄い! なぜ激辛グルメが名物になった?

くるまのニュース / 2021年7月6日 11時50分

辛い!辛すぎる! 日本一“激辛”な道の駅「ひらた」の凄い名物とは、どのようなものなのでしょうか。

■ソフトクリームを食べるのに念書を書かされる!?

 第4次激辛ブームが到来し、SNSでは#をつけて、辛いものを投稿する人が増えています。
 
 そのなかで、ある道の駅が“激辛の聖地”と呼ばれ注目を浴びていますが、全国から挑戦者が集まるという話題のスポットとは、どのような場所なのでしょうか。

 芝桜やアジサイで知られる福島県石川郡平田村。阿武隈高地のほぼ中央に位置しており、蓬田岳南麓から続く山並みを縫うように農地が広がるのどかな村には、日本一“激辛”なグルメが堪能できる道の駅があるといいます。

 東北自動車道の矢吹ICと磐越自動車道の小野ICを結ぶ全長35.9kmのあぶくま高原道路。国道49号線が交差する平田IC西隣に現れるのが、道の駅「ひらた」です。

 ここは、農作物や薬膳加工品、民芸品などの販売をおこなう直売所や、平田村産のそば粉を使った打ち立てのそばが食べられる「そば処たけやま」などがあり、足をのばせば、登山や森林浴、野鳥観察といった豊かな自然のなかで遊べる観光レクリエーション施設「ジュピアランドひらた」もあります。

 そんなひらたで名物となっているのが、ハバネロソフト。文字通り、ソフトクリームにタバスコの約10倍、ハラペーニョの約80倍の辛さがあるというハバネロの粉末がかかっています。

 辛さに合わせ、上級(400円)、初級(400円)、地獄級(450円)とあり、地獄級を食べる前には念書にサインが必須。体調を崩す恐れもあり、念のために氏名を書いてもらうとのことです。

 ちなみに、スタッフはゴーグルとマスクを着用し、段ボールの囲いのなかで慎重に粉末をふりかけながら作ります。

 SNSの口コミを見ると「胃が焼ける!」「喋るのも困難…口の中が大炎上!」「食べると脈が早くなる…」といった感想がありました。

 2015年に誕生したハバネロソフトのこれまでの挑戦者は3741人。そのうち、地獄級の完食率は10.9%(2021年6月現在)。やはり日本一激辛な道の駅ということもあり、相当な辛さのようです。

■名物激辛はハバネロソフトだけじゃない!

 ハバネロソフトと共に名物になっているのが、ハバネロと国産豚肉、国産野菜が入った大辛のハバネロカレー。

 ひらたでは、“ハバネロ戦隊カラインジャー”というキャラクターがロゴになったレトルトカレーが販売されており、「カラインジャーノーマル」(540円)、「カラインジャー激辛RED」(540円)、「カラインジャー生地獄」(540円)の3種類があります。

「カラインジャーカレー」は2014年、“辛いけど旨い”をコンセプトに誕生しました。

 ここから、より味と辛さを追求し、“激辛だけどギリギリ旨い”をうたった「激辛RED」が開発され、2017年には、“食べる時は自己責任で”と、激辛REDの30倍辛い「生地獄カレー」が完成しました。

 駅内食堂でも、激辛レッドカレー(750円)、生地獄カレー(750円)は食べることができます。

 こちらもハバネロソフト同様、念書を書く必要があります。食べた人の感想は、「痛い!まさに生き地獄!」「正直、味なんかしない」「これは常人には無理っ!」といったものがありました。

 生地獄カレーの完食率は、ハバネロソフトより少し高い27.5%(2021年6月現在)。

 この極まった辛さは口コミで広まり、今では年間2000食以上売りあげる看板商品になっています。

日本一“激辛”な道の駅「ひらた」(画像提供:道の駅ひらた)日本一“激辛”な道の駅「ひらた」(画像提供:道の駅ひらた)

 なぜ、ひらたはここまで“激辛”にこだわっているのでしょうか。

 きっかけは2011年に起きた東日本大震災でした。平田村は、事故が起きた東京電力福島第1原子力発電所から約45km離れた距離。

 避難指示は出なかったものの、風評が立ち、アスパラガスなど野菜の売り上げが低下しました。

 そんななか、村の農家が目をつけたのが、ハバネロでした。ハバネロは見た目が可愛く、これなら風評に勝てるかもしれない、またほかに作っている競争相手もいないと、一人のお婆ちゃんが作り始め、そこに偶然同じようなことを考えていたもう二人のお婆ちゃんも参加。合計60本から70本ほどのハバネロを植えたのが始まりでした。

 当時風評に苦しむ農家支援のため、道の駅・ひらたでは売れ残った野菜を買い上げ、食堂で使ったり、ファストフードの原材料にしたり、新たな加工品にしたりしていました。

 辛すぎてほとんど売れなかったハバネロだけ買わないというわけにもいかず、ひらたで買い上げ、作りかえていったわけです。

 村を救った激辛商品はほかにもあります。激辛ハバネロドレッシング(540円)、ハバネロ味噌(540円)、とことん辛くて生姜ねぇ(680円)、辛くて旨いジャン(700円)、生地獄ジャン(800円)、辛旨味調味料の素(540円)、タバスコ風辛味調味料・ハバスコ(540円)、ハバネロ一味(780円)。

 激辛以外にも魅力的な商品がズラリ。ひらたの薬湯(150円)、ハーブティー・ぐっすり応援茶(617円)、薬膳カレー・わかがえルゥ(598円)といったものもあります。

※ ※ ※

 これらの努力の結果、徐々に評判は広まり、今では全国から挑戦者が集まるほどになったのです。

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