新車時の「フロアマット」購入は今も定番? かつて定番オプションの装着率に変化ある? ドアバイザーは需要で復活か
くるまのニュース / 2022年6月25日 9時10分
新車購入時の定番オプションといえば「フロアマット」と「ドアバイザー」が挙げられます。かつては定番アイテムでしたが、最近でもその傾向は変わっていないのでしょうか。
■フロアマットは今でもオプションで定番?
クルマを購入するときは純正ナビやLEDヘッドライトなど、さまざまなオプションを設定しますが、なかでもフロアマットとドアバイザーは定番のオプションのひとつといえます。
そんなフロアマットとドアバイザーですが、現在でもオプションの定番となっているのでしょうか。
フロアマットのメリットといえば、直接フロアについてしまう汚れや水分を防ぐことができ、汚れたらフロアマットだけを取り外して掃除することができるため、常にきれいな車内を保てることです。
さらに、フロアマットは乗り心地にも影響します。フロアマットを敷くことによって、走行中に路面の振動がタイヤからボディに伝わり、それがフロアにも伝わりますが、この振動をフロアマットが吸収してくれるのです。
また、雪や雨などで靴が濡れてしまい、ペダルの踏み込みで滑りやすくなってしまうことを防止する役目も担っています。
そんなフロアマットには、豊富な種類があり、家庭用カーペットと似た素材で作られている起毛タイプのものが一般的ですが、ナイロンやポリプロピレン、樹脂などでできた撥水加工・防臭・防炎加工が施されたものなどクルマのコンセプトに合わせて設定されています。
フロアマットのオプションについてトヨタ販売店の担当者は「現在でも新車購入時のオプションとして選ばれる人は多いです。ヴォクシーでは2種類のフロアマット(起毛)と縁高タイプのスノー・レジャー用フロアマットの3種類を設定しています」と話しています。
そうしたなかで、ホンダ車の純正アクセサリーを手掛けるホンダアクセスの担当者は、フロアマットの販売動向について次のように説明しています。
「この10年で少し増加傾向にあります。約2%アップといったところです。
フロアカーペットマットはプレミアムマットやラバー素材のオールシーズンマット、新型ステップワゴンでいえばフローリングタイプマットなどをラインナップしています。
昔よりも選択肢の幅が広がっていることで、より一層ユーザーのライフスタイルに合わせた提案をしていることが増加の要因かもしれません。
そのなかで、もっとも影響度が高いのはオールシーズンマット(ラバーマット)です。
これは、通常のフロアーカーペットマットの上に重ねて装着ができる仕様にしたことで、普段はカーペットマット、雨天時やアウトドア時にオールシーズンマットといったようにライフスタイルのシーン使い分けで、一緒に購入する人などもいらっしゃいます。
なお、参考までにオールシーズンマットに関しては、季節柄のせいもあってか梅雨時期、冬時期に受注が多い傾向にあります」
※ ※ ※
また、スズキでは「ハスラー」に複数のフロアマットを設定しており販売店では「カーペットタイプではハスラーのキャラクターに合わせたカラフルなものをいくつか用意しています。またキャンプなどをされる人であればゴム製の縁高タイプを選ばれる人が多いです」と話しています。
■ドアバイザーは今でもオプションで設定する人が多いの?
ドアバイザーとは、運転席や助手席のガラス上部を覆うように付いている樹脂製のカバーのことを指します。
主に雨の日に窓を少し開けて外気を入れたいときや、車内で煙草を吸う時など手軽に換気ができるメリットが挙げられるパーツです。
一方、バイザー部分が外側に張り出してしまうため風切り音が気になることや、洗車時に窓を拭く邪魔になる、デザイン面で気になるという人からは敬遠されているアイテムでもあります。
また、昨今では日本の喫煙率は減少傾向にあることも影響して以前よりは、ドアバイザーの装着率が減っているのではないかといわれています。
前出のトヨタ販売店の担当者は「例えば、ヴォクシーでは高速走行時の風切り音に配慮した『サイドバイザー(RVワイドタイプ)』を用意しています。コロナ前では喫煙率の低下から装着率がやや減りましたが、コロナ禍では換気が重要視されたこともあり、最近では装着率が戻っている印象です」と話しています。
「ドアバイザー」は新車購入時の定番オプションだったが一時期減少傾向にあった…現在では装着率に変化はあるのでしょうか?(画像は新型ステップワゴンのドアバイザー)
前出のホンダアクセスの担当者は、ドアバイザーについて次のように説明しています。
「2019年のときでは、約6%減少傾向にあるとことがわかっていました。
そのころと比較してここ数年で多少減少傾向にあり、約3%ダウンといったところです。
挽回するために、これまで重要視されていた喫煙者向けや雨天時も窓を開けられるようになど機能面のみならず、デザイン性においても進化すべく車両ごとに見た目のスタイリッシュさなどを表現できるよう企画しています。
これにより、機能面、デザイン面の両軸で展開し新車付属アイテムのひとつとしてお客さまにご案内していますので減少は抑えられていると感じています」
また、最近では走行性能に寄与するドアバイザーも登場しており、トヨタやレクサスのカスタマイズパーツや空力パーツを手掛けているトヨタカスタマイジング&ディベロップメントでは、「GR スポーツサイドバイザー」を設定しています。
これは、空気の流れを車両後方へスムーズに整流すると同時にピラー付近の流速や整った縦渦を発生させることで走行安定性やステアリング応答性の向上に寄与するもので、スポーツカーなどで需要のあるアイテムです。
※ ※ ※
このようにフロアマットは、各メーカーともにライフスタイルに合わせたタイプを設定することで新車購入時により欲しくなるような施策をおこなっているようです。
一方でドアバイザーは喫煙者が減ったことで装着率も低下していたことは事実なようですが、コロナ禍による換気の重要性や、デザイン面での新たな訴求といった取り組みによって、いまでも定番のオプションアイテムといえそうです。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
トヨタ“新”「アクア」発表! めちゃ上質ブラウン内装×斬新2トーン採用! 「小さな高級車」な新「Raffine」 内外装の特徴は
くるまのニュース / 2024年4月24日 10時10分
-
アンダー200万円! イチバン安い「新車のミニバン」はどれ? 国産車ではダントツ「超リーズナブルモデル」は“必要にして十分”だった
くるまのニュース / 2024年4月11日 10時10分
-
トヨタ クラウンクロスオーバー新車情報・購入ガイド まさかのオーバーフェンダーを装着した特別仕様車「ランドスケープ(LANDSCAPE)」誕生!
CORISM / 2024年4月8日 18時15分
-
トヨタが新たな「小さな高級車」発表! 全長4.1m切りに上質「オシャレ内装」×斬新2トーン採用! 新「Raffine」 アクアとの違いは?
くるまのニュース / 2024年4月6日 10時10分
-
トヨタが“新”「カローラ」発表! 超スポーティエアロ×「上質おしゃれ内装」採用! 走りも高めた新「ACTIVE SPORT」 何が違う?
くるまのニュース / 2024年4月5日 11時50分
ランキング
-
1Z世代が選ぶ「ゴールデンウィークあるある」トップ10発表! - 「どこに行っても激混み」「結局家が落ち着く」「昼夜逆転」を抑えた1位は?
マイナビニュース / 2024年4月26日 16時27分
-
2ねんきん定期便の見込額に注意!年金から天引きされる4つのお金を知っておこう
オールアバウト / 2024年4月25日 21時20分
-
3「スマホから変な音する」奇妙な現象、7時間後に予期せぬ真相発覚 ネットずっこけ「そんなことある?笑」
よろず~ニュース / 2024年4月26日 18時20分
-
4麻生氏のトランプ会談に透ける下心丸出しな“片思い”…前大統領にいたっては親友シンゾーの死を忘れた?
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年4月26日 9時26分
-
5【SNSで話題】エアコン冷房「室外機に濡れタオル」で節電になるのか - ダイキンが検証結果を発表
マイナビニュース / 2024年4月25日 9時42分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください