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「軽自動車に軽油」入れたらどうなる? 気をつけたい「燃料の入れ間違え」 未だなくならずJAFもまさかの呼びかけ!?

くるまのニュース / 2023年2月12日 14時10分

クルマには車種によって、ガソリンや軽油など入れる燃料が決まっています。では間違って入れてしまうとどうなるのでしょうか。

■「軽自動車に軽油?」 気をつけたい燃料の入れ間違えとは

 クルマにはレギュラーガソリンやハイオクガソリン、軽油など、車種によって入れる燃料が決まっています。
 
 では仮に、「ガソリン車に軽油」「レギュラー車にハイオクを給油する」など、燃料の入れ間違えをしてしまうとどうなるのでしょうか。

 クルマの燃料となるガソリンには、レギュラーガソリンとハイオクガソリンがあり、ガソリンスタンドでは軽油を加えた3種類の燃料を販売しているのが一般的です。

 クルマは、車種によってそれぞれどの燃料を使用するか決められており、レギュラー仕様車にはレギュラーガソリンを、ハイオク仕様車にはハイオクガソリンを入れなければなりません。

 指定されたものと異なる燃料を入れてしまうと、クルマの不具合や故障につながってしまう可能性もあるため、普段乗り慣れないレンタカーなどに乗る時や、クルマを買い替えた時には注意が必要です。

 なかでも、燃料の入れ間違えでとくに注意が必要なのは軽油です。

 軽油はレギュラーやハイオクとは性質の異なる燃料で、トラックや一部のSUVモデルなど、ディーゼルエンジンを搭載したクルマにしか使えません。

 そのため、ガソリン車に誤って軽油を入れると、ノッキングや黒煙が発生し、最悪の場合はエンジンの故障に繋がってしまう恐れがあります。

 ちなみに、軽自動車には名称に「軽」とついていますが、入れる燃料は「軽油」ではなくガソリンであり、誤って軽油を入れてしまうことで同様のトラブルが発生するため注意が必要です。

 一方でJAFが公表した「燃料の入れ間違い」の件数について、2022年10月1日から31日の1か月間では105件発生しており、そのうちガソリン車に軽油を入れたというトラブルは全国で57件、軽油を燃料とするディーゼル車にガソリンを入れた件数は39件あったことが分かっています。

 現場での聞き取り調査では「レンタカーを借りて普段の車両と違ったため」「軽自動車なので軽油を入れた」などの理由があり、ドライバーの認識不足がトラブルに繋がっていることが見受けられたといいます。

 指定された油種と異なる燃料を給油すると、ガソリンタンクやエンジン内部の洗浄が必要となるなど、高額な修理費がかかる場合もあります。

 入れ間違いに気付いた場合はできるだけ早くエンジンを止め、ガソリンスタンドやディーラーなどに相談しましょう。

※ ※ ※

 上記のJAFの入れ間違え件数の公表のページでは、タイトルに「『軽自動車には軽油?』要注意!」と記載されています。

 このJAFのまさかの呼びかけに、ユーザーのなかには当たり前と思う人もいるかもしれませんが、未だに軽自動車に軽油を入れ間違えてしまう人も少なくないことがうかがえます。

 軽油の入れ間違えには十分な注意が必要といえます。

■ガソリンの「入れ間違え」の場合は?

 レギュラーとハイオク、2つのガソリンを入れ間違えた場合はどうなのでしょうか。

 そもそもレギュラーガソリンとハイオクガソリンとでは、「オクタン価」が異なります。

 オクタン価とは、異常燃焼のひとつであるノッキングの起こりにくさを表す数値で、JIS規格によりレギュラーでは89.0以上、ハイオクでは96.0以上という基準が決められています。

 ちなみに、ハイオクには清浄剤などが添加されており、エンジン内部の汚れや付着物を洗浄したり、汚れやサビから保護する性能を持っているため、価格もレギュラーガソリンに対して1Lあたり10円ほど高くなっています。

 とはいえ、レギュラー仕様車はレギュラーガソリンで正常に燃焼するよう設計されているため、ハイオクを給油したからといって燃焼効率が上がるなどの効果はありません。

 では、レギュラー車にハイオクガソリンを入れてしまうとどうなるのでしょうか。

ガソリンの入れ間違えの場合はどうなる?(画像はイメージ)ガソリンの入れ間違えの場合はどうなる?(画像はイメージ)

 ENEOSでは、ウェブサイトのよくあるお問い合わせの「ENEOSハイオクガソリンをレギュラー仕様車に使用しても大丈夫ですか?」という質問について、以下のように回答しています。

「ENEOSハイオクガソリンをレギュラーガソリン仕様車に使用しても問題ありません。

 ENEOSハイオクガソリンには、清浄剤が配合されており、清浄剤によるエンジン内部の汚れ防止効果はレギュラーガソリン仕様車・ハイオクガソリン仕様車ともに発揮されます」

 このほか、シェル石油であっても「エンジン内部の汚れが気になる方にはハイオクガソリン(Shell V-Power)の使用をおすすめします」と説明しており、レギュラー車にハイオクガソリンを入れることは特段問題ないといえます。

 ただし、燃費が劇的に向上するような効果はないため、あえて価格差のあるハイオクを使用する必要性は少ないといえるでしょう。

 一方で、ハイオク車にレギュラーガソリンを給油してしまった場合は注意が必要です。

 これについて、ENEOSのウェブサイトでは以下のように説明。

「ハイオク仕様車は、ハイオクガソリンを用いた時にエンジン本来の性能が出るように設計されています。

 レギュラーガソリンを使用しても車の故障につながるような不具合は発生しないと考えられますが、車の性能(燃費・加速等)を十分に引き出すことはできません。

 詳しくはお買い上げの自動車ディーラーにおたずねください」

 一度だけ誤ってレギュラーガソリンを給油してしまったという程度では大きな問題は起きないと考えられますが、ハイオク車はハイオクガソリンを使う前提で設計されているため、恒常的にレギュラーガソリンを使うことはやめておくのが望ましいといえます。

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