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給油口の隣にある「謎の青いフタ」は何を入れるの? “ガソリン”の「うっかり注入」に要注意! 気になる「中身」と補給方法とは

くるまのニュース / 2024年3月19日 9時10分

ディーゼルエンジンを搭載しているクルマの給油口には、軽油を入れる「黒いキャップ」の他に「青のキャップ」も設けられていることがあります。この青いキャップの中には一体何が入っているのでしょうか。

■ディーゼル車には欠かせない「液体」とは

 ディーゼルエンジンを搭載しているクルマの給油口には、「黒いキャップ」と「青のキャップ」の2つが設けられている場合があります。

 黒い方はディーゼル車用の燃料である「軽油」を入れるタンクのキャップですが、では青い方には一体何を入れるのでしょうか。

 青色のキャップが取り付けられたタンクの中身は、「アドブルー(AdBlue)」という液体です。

 アドブルーとは、純水に工業用尿素を溶かした無色透明の液体の名称(ドイツ自動車工業会の商標登録)で、近年のディーゼル車に搭載されていることの多い「尿素SCRシステム」で使用されます。

 この尿素SCRシステムはディーゼル車の「排気ガスをきれいにするため」の機構で、エンジンから出た排気ガスは酸化触媒を通った後に尿素SCRシステムに送られ、そこでアドブルーが排気ガスに噴射される仕組みです。

 排気ガスに高品位尿素水であるアドブルーを吹きかけると、化学反応によって排気ガス内の窒素酸化物が窒素と水に分解されます。

 つまりアドブルーによって、本来であれば大気汚染や酸性雨の原因物になる窒素酸化物を分解して、無害化するのです。

 また同時に、尿素SCRシステムは窒素酸化物の分解のみならず燃焼効率向上にも貢献しており、近年のディーゼル車には欠かせないシステムとなっているのです。

■「アドブルー」残量がゼロになると…どうなる?

 もしもアドブルーのタンク残量が少なくなると、クルマのインジケーターには「アドブルー警告灯」が点灯します。

 そして残量が完全にゼロになってしまうと、安全センサーが働いてエンジンが作動しなくなります。

車種によってアドブルーを入れる場所は異なる車種によってアドブルーを入れる場所は異なる

 そのため、燃料と同様にアドブルーが減少して警告灯が点灯したら、すみやかに補充する必要があるのです。

 アドブルーはガソリンスタンドやディーラー、カー用品店などで取り扱っており、購入後に補充してもらえます。

 値段は10リッターで2000円から3000円程度で、補充作業の流れはポリエチレンの容器に補給用ノズルを取り付けてアドブルー用のタンクに注ぐだけ。

 補充に時間はかかりませんし、もちろん自分で補充することも可能です。補充の際は手袋を装着して、こぼれないように注意しましょう。

 また、アドブルー専用ディスペンサーを備えているガソリンスタンドでは、「量り売り」でアドブルーの購入が可能です。

 ただし、ディスペンサーからクルマにダイレクトで補充することはできず、専用の容器が必要となります。

※ ※ ※

 アドブルーの補給口は、クルマのサイドにある給油口の隣に設けられているケースのほか、車種によってはエンジンルームに補給口が備わっていることもあります。

 普段乗り慣れているクルマでない場合は事前にどこから補充するのかを確認しておくと、警告灯が点灯しても慌てずに済むので安心です。

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