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伊豆縦貫道「最南端区間」開通で「25分短縮」も!? 全通まで大詰め 河津~下田の「危険な山道」解消から1年「驚きの効果」とは

くるまのニュース / 2024年3月28日 7時40分

東名から伊豆半島の先端までを高規格道路でつなぐ「伊豆縦貫道」のうち、南端部の「河津下田道路」が一部開通して1年が経過しました。さっそく様々な効果が見られているようです。

■下田へ至る「最後の難所」トンネルでパス

 東名から伊豆半島の先端までを高規格道路でつなぐ「伊豆縦貫道」のうち、南端部で初開通となる「河津七滝IC~河津逆川IC」(延長3.0km)が開通して、1年が経過しました。
 
 国土交通省 沼津河川国道事務所は2024年3月26日、このエリアの交通状況が、開通1年でどう変わったかを発表しました。どんな開通効果が見られたのでしょうか。

 伊豆縦貫道は、静岡県の沼津市と下田市を南北に結び、伊豆半島の背骨を貫く延長約60kmの道路。東名の沼津ICから月ヶ瀬ICまでが開通済みとなっています(一部は伊豆中央道経由)。

 そこから天城峠を越える山岳区間に入ります。長らく未事業化のままでしたが、都市計画決定や環境アセスメントの手続きが完了。2023年4月に北半分の月ヶ瀬IC~茅野ICが事業化を果たしました。峠を本格的に越える部分の事業化は、2025年度以降にお預けとなります。

 天城峠を越えて下田へ至る「河津下田道路」工区は事業の真っ最中。その中で、最初の開通区間となったのが、河津七滝IC~河津逆川ICでした。

 この区間は、河津桜が有名な河津地区から国道414号が南へ向きを変え、下田市街へ最後の峠越えをしていく区間です。クネクネ山道で8.2kmもあった区間が、トンネル直結で距離はわずか3.0kmに短縮。運転ははるかに楽になりました。

 さて、この道路が真価を発揮するのは、河津桜が咲き誇る春シーズンです。例年、桜をクルマで見に来る観光客が国道414号に集中し、大渋滞を引き起こしていました。

 下田に行きたいドライバーや地元住民が、河津桜の渋滞に巻き込まれ、身動きが取れないこともしばしば。そこへ、河津七滝IC~河津逆川ICの開通によって、下田行きのクルマは、渋滞区間をバイパスで避けることができるようになりました。

 今回の国交省が発表した「河津桜まつり」開催中のデータを見ると、これまで午前中はほとんど動かない大渋滞状態(速度0~20km/h)だった河津七滝IC~国道414号分岐が、渋滞ゼロ(速度40~50km/h)に。所要時間も、開通前の渋滞ピーク時はわずか1.4kmで27分もかかっていたのが、15分に短縮されています。

 下田行きのクルマがバイパスされて減ったことが、混雑緩和につながったとしています。

 また、2019年の天城北道路の開通とあわせ、下田への難所が解消されたことで、2017年時点と比べて宿泊施設の稼働率はすでに1割上昇が見られたとしています。

 もっと大きい効果は、トラックドライバーにもたらされました。今まで、国道414号の河津の山道は、夏季に大型車通行規制があるほか、そもそもすれ違いすら困難な恐ろしい山道でもあり、トラックは下田から河津へ迂回せざるを得ませんでした。

 それが、一番厳しい区間がバイパスで解消されたことで、下田からまっすぐ北上できるようになり、東京の豊洲市場までの輸送時間は、232分から207分へ大きく短縮されたといいます。「連続運転4時間まで」にギリギリだったのが、ゆとりを持った輸送ができるようになりました。

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