日産が「現代のケンメリ」を初公開! 美しすぎる2ドア「旧車デザイン」×斬新「トモアキブルー」がカッコイイ! 現代に蘇った“伝説モデル”「NEO SKYLINE」TASで披露
くるまのニュース / 2025年1月11日 7時30分
日産・自動車大学校は、2025年1月10日に開幕したカスタムカーショー「東京オートサロン2025」で、カスタムカー「NEO SKYLINE」を公開しました。どのようなクルマなのでしょうか。
■歴代「スカイライン」に敬意 要所にもコダワリポイント多数
日産グループで自動車整備専門学校の日産・自動車大学校は、2025年1月10日に開幕したカスタムカーショー「東京オートサロン2025」で、カスタムカー「NEO SKYLINE(ネオスカイライン)」を公開しました。
現代によみがえった「ケンメリ」だといいますが、どのようなクルマなのでしょうか。
日産・自動車大学校では毎年東京オートサロンに出展し、車体系課程の学生による授業の集大成として、カスタムカーを製作し披露しています。
今回披露されたネオスカイラインも、日産京都自動車大学校(以下、京都校)の自動車整備・カスタマイズ科 4年生が、6か月間の製作期間を経て製作したカスタムカーです。
ベース車は2ドアクーペ「スカイラインクーペ」(11代目・V35型)で、「現代のケンメリ」というコンセプトのもとカスタムを行いました。
“ケンメリ”とは1972年9月に発売された4代目スカイライン(C110型)の愛称で、アメリカ車のスタイリングから大きく影響を受けたデザインが人気を獲得。
さらに当時のCMで「ケンとメリーのスカイライン」というキャッチコピーのもと、若い男女のデートを描いたロマンスあふれる広告を打ち出したところ大ヒットとなり、以後ケンメリと呼ばれるようになりました。それから現在に至るまで根強い人気を誇ります。
ネオスカイラインは、このケンメリをオマージュし、学生たちが「新たにケンメリの魂を宿したクルマを造りたい」という思いから製作されたといいます。
車名の「NEO」は、30代~50代のそれぞれの年代に向けた学生たちの思いが込められ、“N”は「懐かしさ(Nostalgia)」、“E”は「夢中(Enthrall)」、“O”は「斬新さと独創性(Originality)」。それぞれの頭文字を組み合わせ、NEO SKYLINEとしました。
コンセプトを具現化するために、実際のケンメリの部品やデザインをそのまま流用するだけでは無く、ケンメリらしさを残しながらも今の時代に合ったスタイルを探求しました。
担当した学生は以下のように説明します。
「ケンメリをオマージュしましたが、本物のケンメリのパーツを使ってしまうと、“次世代感”がなくなってしまうので、それをどうにか別のパーツで代用したりしました」
フロントフェイスは、ボンネットやフェンダーなどのインナー(内部)パネルはV35型をそのまま使い、アウターパネルのみを自作。
ヘッドライトはバイク用の丸目2灯で、その周りのベゼルは学生が自らCADを操作し設計、その後3Dプリンターで印刷して成形するという、現代らしい高度な技術を用いて見事に再現しました。
ボディサイドの“サーフィンライン”は、V35型スカイラインのインナーパネルを活かして新しく描いているため、左右でラインの盛り上がりや角度などが違わないようにすることが苦労ポイントだったようです。
なおクオーターには「Skyline」と「GT」のそれぞれのバッジをあしらっていますが、「Skyline」はケンメリのもの、「GT」は現行V37型の特別仕様車「NISMO」の赤バッジをブルーに塗装して装着。
さらには、インテリアやパンフレットの「NEO」の文字は、R34型スカイラインに搭載された高性能・環境配慮型の新ユニット「NEOストレート6」から流用。
このように、外装のモチーフは歴代のスカイラインから取られ、スカイラインに対する敬意も表しているといいます。
ケンメリの特徴であるリアデザインは、ケンメリのテールランプではなく、大型トラック用に市販されているカスタムテールランプを採用しました。丸目のデザインを現代流に解釈し、LEDの灯体を用いることで、懐かしさを持ちつつ新しいデザインになっています。
ボディカラーは、学生が考えたオリジナルカラーの「トモアキブルー」を採用。ケンメリのカタログカラー「ブライトブルーメタリック」をベースにパールを加え、懐かしさの中にも新しさを表現。
ちなみに「トモアキ」の由来は、色を考えた学生の名前から取られました。
内装は、ターゲットの40・50代にマッチする、高級感と落ち着きを表現。ブラックを基調にブルーのアクセントをあしらったレザー素材を用いています。
※ ※ ※
学生によると、ネオスカイラインは主に若年層のほかに、ターゲットでかつ当時ケンメリにあこがれていた40・50代の来場者からも注目されているといい、大いに盛り上がっていました。
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