1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 社会
  4. 社会

ファウルボール飛んだ先に意識不明の女性 少年野球チームの保護者5人が「お手柄」連係プレーで命救った

京都新聞 / 2024年4月12日 18時30分

感謝状を贈呈された渡辺さん(左から2人目)、直歩さん(左から4人目)、中西さん(右から3人目)、小宮さん(右端)

 チームを超えた連係プレーで命が救われた。少年野球の試合中に倒れた保護者の救命処置にあたったとして、滋賀県の湖南広域消防局東消防署(野洲市)は、2チームの保護者5人に感謝状を贈った。5人は「命が助かってよかった」と話している。

 感謝状が贈呈されたのは、会社員の渡辺景(けい)さん(45)と妻の直歩(なほ)さん(31)=滋賀県守山市森川原町、会社員の森田浩章さん(56)=野洲市久野部、看護師の中西那帆(なお)さん(38)=守山市石田町=と小宮友香さん(44)=野洲市吉地。

 3月17日午後3時半ごろ、野洲市大篠原の篠原小グラウンドで、玉津少年野球部(守山市)とSCユナイテッド(野洲市)の練習試合中に保護者の女性が倒れ意識を失っているのを、玉津の指導者である渡辺さんが発見、直歩さんが119番通報した。

 SC指導者の森田さんが学校に備え付けられたAED(自動体外式除細動器)を運び、玉津保護者の中西さんとSC保護者の小宮さんは救急車が到着するまで交替で心臓マッサージを行った。

 倒れた女性はその後自己心拍や自発呼吸が再開し、現在は回復に向かっているという。

 このほど東消防署で行われた感謝状の贈呈式には、森田さん以外の4人とその子どもたちが出席。八木清和署長は「これは偶然ではなく、これまで学んだことが命のリレーにつながった」と感謝の言葉を述べた。

 渡辺さんは「たまたまファウルボールを取りに行こうとして、倒れている保護者を見つけた。びっくりしたが、医療関係者がいて心強かった」、小宮さんはチーム内で保護者も含めてAEDの場所を普段から確認しているといい、「心肺蘇生の研修は何度もやっていたので、積み重ねが生きた」と話していた。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください