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自由過ぎない? アニメ『うる星やつら』に登場していた「他誌」の主人公キャラ

マグミクス / 2023年10月2日 12時10分

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■顔立ちも声もそっくり!?

 2022年10月から新作アニメも放送された『うる星やつら』は「週刊少年サンデー」(小学館)で、1978年から1987年まで連載された人気マンガです。同作の最初のアニメ版は1981年に放送開始されると、社会的ブームを巻き起こしました。友引高校の諸星あたると宇宙人で鬼族のラムを中心に、クセが強いキャラたちがドタバタ劇を繰り広げます。

 そんな同作には、世界観も全く違う上に、サンデーではない「他誌」の作品の意外な人気キャラが登場していました。ただ、そのキャラは『うる星やつら』と全く無関係というわけではなかったのです。

『うる星やつら』第158話の「またまた純情キツネ!しのぶさんが好き 」では、「週刊少年ジャンプ」で1983年から88年まで連載され、こちらも社会現象的な人気を博した『北斗の拳』の主人公・ケンシロウらしきキャラが登場します。

 その場面は友引高校の教室でした。あたるのクラスでは一部の生徒が宿題を忘れたことで、全員が居残りで補習をすることになります。

 宿題をしてきた生徒たちも、連帯責任で居残り補習になったため、彼らは教師の温泉マーク先生に対して不満を露わにします。しかし、温泉マーク先生は「俺は確か昨日言っといたはずだよな!」「ひとりでも宿題をやってこないやつがいたら、全員居残りで補習をおこなうと!」と怒鳴り散らしました。

 そんな強気の温泉マーク先生に対し、なんとここで学ランを着たケンシロウらしきキャラ(以下、ケンシロウと呼びます)が登場するのです。席に座って両腕を組みながら「フ……愚かなことを」と、温泉マーク先生の発言に余裕の貫録を見せます。一瞬、目を疑うワンシーンですが、学ランを着ているとはいえ、顔立ちも声もケンシロウそっくりです。

 居残りで補習をすることに生徒たちの不満の声が止まないなか、あたるが生徒たちに向けて「まあまあまあ、みんなそう興奮するな」と宥め、連帯責任で居残り補習をすることは悪くないことだと諭します。しかし、あたるも宿題を忘れた張本人のひとりでした。

 そんなあたるに対して、ここでもケンシロウが指をポキポキ鳴らし、「言いたいことはそれだけか?」と今にも殴りかかりそうな緊迫した雰囲気が流れます。しかし、実はケンシロウも宿題を忘れたひとりだったのです。

 そして場面は変わり、生徒たちが渋々補習をしているなか、そこに巨漢の化け猫・コタツネコが教室に乱入します。コタツネコは、しのぶに想いを寄せるキツネにしのぶの居場所を教えるために学校へやってきました。すると、ここでケンシロウが突如として現れたコタツネコに目を光らせます。

 席を立つと同時にケンシロウは学ランを脱いで、コタツネコの前に立ちはだかり、バトルが始まりました。「おぉわたぁ!」「あたぁ!」「あとぅ!」と、「北斗神拳」のようなパンチやキックを繰り出しますが、コタツネコはそれを鮮やかに交わし応戦します。 互いの実力は拮抗していましたが、最後はコタツネコの張り手が決まり、ケンシロウは「あー終わった!」と言いながら『うる星やつら』でお決まりの「ちゅどーんポーズ」をして吹っ飛ばされました。

『うる星やつら』にケンシロウらしきキャラが登場したのは、原作に「北斗」という脇役がいたことや、あたるの同級生・面堂終太郎(この回にも登場していました)の声がケンシロウ役を担当していた神谷明さんだったことが関係しているかもしれません。スタッフの遊び心で、北斗にケンシロウの声を当てはめて登場させたのではないでしょうか。

 パロディの多かった『うる星やつら』のなかでも自由過ぎるこのコラボは、今もネット上で「雑誌をまたいでの共演で当時爆笑した」「ケンシロウだけ作画が異様に細かい」「ぶっ飛ばされる時だけ、神谷さんつながりでキン肉マンとか冴羽リョウっぽくなってる(笑)」などと、笑える上に『北斗の拳』への愛も感じる「特別出演」として語り継がれています。

(LUIS FIELD)

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