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涙を誘った「特殊エンディング」4選 秀逸な仕掛けに「えっ…!」「鳥肌止まらん」

マグミクス / 2024年3月1日 17時10分

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■思わぬ角度から泣かせにくる名作アニメの「特殊エンディング」

 TVアニメで時折見かける「特殊エンディング」には、演出上大きな効果があります。特ににその真価が発揮されるのは、「泣ける」展開が用意されていた場合です。アニメファンたちの心をふるわせた「特殊エンディング回」を振り返っていきましょう。

●仲間との別れに涙した『ふしぎ遊戯』第33話

「泣ける特殊エンディング」があったアニメとして、まず取り上げたいのが『ふしぎ遊戯』でしょう。同作は「四神天地書」という書物のなかに吸い込まれ、朱雀の巫女となった主人公の夕城美朱が、朱雀七星士とともに冒険を繰り広げる物語でした。

 恋愛描写に加えて、本格的なバトルシーンも魅力のひとつとなっており、激しい闘いによって命を散らせるキャラクターも少なくありませんでした。特に朱雀七星士のなかで初めての犠牲者となった柳宿(ぬりこ)の退場シーンには、多くの視聴者が涙したことでしょう。

 柳宿は女装した男の娘的な人物で、姉御肌のような性格から仲間からの信頼も厚いキャラクターです。さらにムードメーカー的な役割を担う存在でもあったのですが、敵である「青龍七星士」のひとり、尾宿(あしたれ)との死闘のすえに命を落とすのでした。

 そんななかで描かれたのが、第33話の特殊エンディングです。同作ではエンディング曲として今野友加里さんが歌う『ときめきの導火線』が使用されていましたが、この回だけは柳宿役を演じていた坂本千夏さんの『風の旋律』が流れ、柳宿との思い出が次々映し出される演出となっていました。突然の別れに涙する美朱たちでしたが、最後は悲しい現実を受け入れ、「柳宿、行くね。必ず手に入れるから、見ていて……」と決別することで幕を下ろすシーンはファンの多くが悲しみに暮れたことでしょう。

そのとき、「たつき監督は天才だ!」と誰もが思った。 画像は『ケムリクサ』Blu-ray1巻[上巻](movic co.,LTD.(PLC)(D))

●まさかの伏線回収に戦慄する『ケムリクサ』第11話

 泣ける演出はもちろんのこと、秀逸な仕掛けによって大きな注目を集めたのが『ケムリクサ』です。同作は『けものフレンズ』でおなじみのたつき監督が手掛けた作品で、赤い霧に包まれた世界を舞台に、りん、りつ、りなの3姉妹が「ムシ」と呼ばれる異形と戦いながら、たくましく生き抜く姿が描かれています。

 この荒廃した世界はいったい何なのか、そもそも彼女たちは何者なのか……。物語序盤からさまざまな謎と伏線がちりばめられた上で、それらが一気に回収されたのが第11話でした。

 劇中では悲しい真実が明かされた後、涙を誘うエンディングへと突入します。特殊エンディングといっても曲の導入部にちょっとした演出が付け加えられただけですが、その数秒の演出が毎回見てきた映像に新たな印象をもたらしたのです。

 放送からおよそ5年が経っていますが、いまだにネット上では「イントロで話がつながる仕掛けは声出して驚いた」「初見はガチで鳥肌立ったし、今見ても鳥肌立つ」といった称賛する声が後を絶ちません。さらに「ケムリクサ11話ショック」なるワードが誕生するなど、アニメ史に確かな爪痕を残しています。

■敵キャラの絆を描いた特殊エンディングに涙……

画像はアニメ『僕のヒーローアカデミア』6期のキービジュアル (C)堀越耕平/集英社・僕のヒーローアカデミア製作委員会

●ヴィランの絆に涙が止まらない『僕のヒーローアカデミア』第116話

「週刊少年ジャンプ」を代表する人気作『僕のヒーローアカデミア』のアニメシリーズにも、ファンの涙を誘う感動的な特殊エンディングが存在します。

 アニメ第6期の3話(通算116話)は、ヴィランのひとりであるトゥワイスにスポットが当てられた回でした。彼はかねてより仲間のトガに恋心のような感情を抱いており、ピンチのときには必ず駆けつける優しさの持ち主です。同話でもトガを助けるために奔走し、最期は彼女の腕のなかで力尽きました。

 そしてそのまま迎えたエンディングでは、トゥワイスとトガを描いたカットが付け加えられています。ふたりの仲睦まじくも切ない描写と秋山黄色さんによるエンディングテーマ「SKETCH」の「居なくならないでね」「君こそね」という歌詞が絶妙にマッチしており、視聴者からは「こんなの泣くに決まってんじゃん」「あの特殊エンディングは本当ズルイわ」といった意見があがっていました。

●変化するエドの笑顔がツラい『鋼の錬金術師』(2003年版)第7話

 特殊エンディングを語るうえで、やはり2003年版アニメ『鋼の錬金術師』の第7話は外せません。同話は“みんなのトラウマ”ことニーナ・タッカーとその愛犬アレキサンダーが「人語を理解する合成獣(キメラ)」の材料にされてしまうトラウマ回でした。あまりに悲愴的な結末にエルリック兄弟だけでなく、TVの前の視聴者も大きな衝撃を受けたのではないでしょうか。

 そんな第7話の特殊エンディングは、北出菜奈さんの楽曲「消せない罪」に乗せて、エルリック兄弟とニーナたちの仲睦まじい様子が次々に映し出されるものでした。本編の結末に反して、ニーナが楽しそうな表情を浮かべており、残酷な現実とのギャップによって心が苦しくなります。

 さらに終盤で映し出されるエドワード・エルリックの表情も微妙に異なり、通常版では穏やかな笑みを浮かべているのに対して、無理やり作ったような笑顔に変更されています。こうした細かい演出から、スタッフの作品愛が感じられるでしょう。

 現在放送中の冬アニメもまもなく佳境を迎えますが、果たして視聴者の涙を誘うような特殊エンディングは登場するのでしょうか。

(ハララ書房)

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