宇宙世紀だけじゃない! あまりに悲劇的な最期を迎えた「ガンダム作品の美女たち」
マグミクス / 2024年3月12日 6時10分
■残された仲間にメッセージを託して散った場面も……
「ガンダム」シリーズには、いつまでも視聴者の記憶に残り続ける悲しい別れが多数描かれています。なかには魅力的な女性キャラが、衝撃的な最期を遂げる場面もありました。そこで今回は、そんな彼女たちがたどった衝撃的な死亡シーンを振り返ります。
『機動戦士ガンダムSEED』に登場するナタル・バジルールは、主人公のキラ・ヤマトも乗る戦艦アークエンジェルの副官として艦長のマリュー・ラミアスのもとで活躍していました。しかし、途中でアークエンジェル級2番艦「ドミニオン」の艦長に就任し、最終的には地球連合軍の軍人として、アークエンジェルと敵対することになってしまいます。
最終決戦において、ドミニオンに同乗していたアズラエルが民間人を巻き込む無差別攻撃を行おうとしたことにナタルは反発。アークエンジェルに対して徹底抗戦を主張するアズラエルを無視するかたちで、クルーに艦からの離脱を命じました。
そしてアズラエルに撃たれながらもナタルは彼を退艦させず、最期はアズラエルを道連れにして壮絶な戦死を遂げたのです。
立場の違いで戦う羽目になってしまったとはいえ、ナタルはマリューに自身のいる艦を狙撃するように声をあげ、声が聞こえずともマリューは呼応するようにドミニオンへ狙撃を指示しました。ふたりが分かり合えていただけに悲壮感が漂います。
また、最新作『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』ではアークエンジェルから新造艦ミレニアムに乗り換えた艦長のマリューが、ナタルを意識した戦術を見せる場面があり、彼女の遺志が受け継がれていることがうかがえます。
艦がらみでいうと、『機動戦士ガンダム00』に登場するクリスティナ・シエラ(クリス)の悲しい最期が印象に残っている人も多いかもしれません。
主人公の刹那・F・セイエイが所属する組織「ソレスタルビーイング」は世界平和のために、地球圏の紛争に武力介入を続けていました。しかし、皮肉にもソレスタルビーイングの登場により、世界は国連軍として団結することになります。そして国連軍がガンダムに匹敵するモビルスーツ「GN-X」(ジンクス)を手に入れたことにより、次第にソレスタルビーイングは追い詰められていきました。
最終決戦で次々とガンダムが傷つくなか、ソレスタルビーイングの母艦「プトレマイオス」にも危機が迫ります。危機的状況を察したクリスは残された仲間に嘘をついて逃がしますが、最期は操舵士の青年リヒテンダール・ツェーリ(リヒティ)と運命をともにしました。
危機的な状況のなか、リヒティの想いを受け入れたクリス。大切な人が身近にいたことに気づき、残された仲間たちに最後の言葉を伝えるシーンは涙なしには観られません。
■日常のなかで放たれた凶弾に涙
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『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』に登場するラフタ・フランクランドも、視聴者が予期できなかった悲しい最期を迎えています。
ラフタは、主人公の三日月・オーガスが所属する鉄華団の後ろ盾にもなっていた企業体「テイワズ」の下部組織「タービンズ」の一員でした。タービンズのリーダーである名瀬・タービンの恋人のひとりではありましたが、鉄華団の「昭弘・アルトランド」を弟分として目にかけるようになります。
その後、テイワズの内部抗争により、タービンズはリーダーの名瀬・タービンをはじめ主要メンバーを失い、その結果ラフタは昭弘と別の道を行く覚悟を決めます。
そんな折、ラフタは雑貨店のショーウィンドウで昭弘に似たクマのぬいぐるみを発見し、愛おしそうに見つめていたところ、刺客の凶弾によって命を落としました。平穏に思えた日常のシーンで、突如ラフタに訪れた悲劇に衝撃を受けた視聴者は多かったことでしょう。
(LUIS FIELD)
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