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「えっ…乗りものがロボに?」あちらより10年先駆けていた『ジャンボーグA』の不運

マグミクス / 2024年4月9日 7時10分

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■もし「おもちゃ」が出ていたら『トランスフォーマー』は…!?

 円谷プロが製作し1973年にTV放送された『ジャンボーグA』は、軽飛行機からロボット(宇宙サイボーグ)に変形する、言ってしまえばのちの『トランスフォーマー』のコンセプトそのままな作品でした。

 おもちゃ展開していれば、商品は大ヒットし、シリーズ化されていたかもしれません。しかし、残念ながら作中に登場する変形ロボ「ジャンボーグA」や「ジャンボーグ9」のおもちゃは商品化されることのないまま、番組は終了しています。スポンサーのおもちゃ会社が倒産したためでした。

「ジャンボーグA」は「エメラルド星人」が製作した「宇宙サイボーグ」で、主人公「立花ナオキ」と一体化することで軽飛行機「ジャンセスナ」から「ジャンボーグA」に変形します。後半から登場する「ジャンボーグ9」は、軽自動車「ジャンカーZ」から変形しました。タカラ(現、タカラトミー)と米ハズブロ社が1984年に発売したおもちゃ、およびアニメ『戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー』(1985年)から始まる「トランスフォーマー」シリーズに10年先駆けて、乗りものからロボットへ変形するコンセプトを具現化していたのです。

 しかし『ウルトラ特撮PERFECT MOOK vol.20 ジャンボーグA』(編:講談社)によると、おもちゃ化が実現しなかったのは、番組のメインスポンサーであったおもちゃメーカーの株式会社万創が、放送途中で倒産したためのようです。

 同社が倒産した後も、ほかのおもちゃメーカーが商品化に参画しなかったため、『ジャンボーグA』のおもちゃはほとんど作られることはありませんでした。

 歴史は変えられませんが、もし、メインスポンサーが倒産していなかったら、おもちゃが大ヒットして、「ウルトラ」シリーズに続く円谷プロの柱となるコンテンツとなり、「トランスフォーマー」も生まれていなかったかもしれません。

(LUIS FIELD)

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