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「優しすぎた結果」「自業自得?」 衝撃の「主人公死亡」エンドになったマンガ

マグミクス / 2024年4月13日 16時5分

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■自己犠牲の果てに死んだ主人公

 多くのマンガで、主人公には困難な事態を解決するヒーロー役が求められます。しかし、そんな理想像とは裏腹に、主人公が敗北して死んでしまう作品も存在しました。今回は、主人公が死亡して終了した衝撃のマンガを振り返ります。

●『進撃の巨人』

 2021年に連載が終了した諌山創先生の人気マンガ『進撃の巨人』では、世界を滅ぼそうとした主人公エレンが、幼馴染で実は好きだったミカサに殺されるという、切ないラストを迎えています。

 同作の終盤で、エレンは王家の力を持つ兄ジークを取り込み、「地鳴らし」を発動しました。幾千万もの超大型巨人を解き放ち、パラディ島以外の人や文明をすべて踏みつぶす「地鳴らし」は、エレンとつながっているジークを殺すことでしか止められません。そして、それまで敵対していた調査兵団とマーレ軍のエルディア人部隊は、世界を救うために協力してエレンに立ち向かいました。

「終尾の巨人」となったエレンは、過去の巨人たちを呼び出すなど、かつての仲間たちにも容赦なく攻撃を仕掛けます。そして、激戦の末、リヴァイが因縁のジークを殺して「地ならし」を止め、最後はミカサがエレンの首をはねて戦いは終結しました。また、このミカサがエレンを殺すという選択の結果、始祖ユミルは初代王の呪縛から解き放たれ、すべての巨人の力が消え去ることになったのです。

 終盤まで、エレンの目的はパラディ島以外を滅ぼすことで、故郷や仲間たちを守ることだと思われていました。しかし、エレンが死亡した際にアルミンに明かされた彼の真の目的は、世界を滅ぼす巨悪になった自分を、パラディ島の人間に倒させ、彼らを英雄にすることだったのです。

 エレンは誰よりも大切な仲間を想って、自らを犠牲にしました。「進撃の巨人」の能力で、未来が見えていたため、世界と仲間を天秤にかけるしかなかったエレンの気持ちを考えると、とても切なくなるラストです。さらに、アニメでは「地鳴らし」を起こした理由を語る場面に、諌山先生の希望でオリジナルシーンも足され話題を呼びました。

●『DEATH NOTE』

 主人公死亡エンドと聞いて、『DEATH NOTE』の主人公・夜神月(やがみ らいと)の鬼気迫る死を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。2000年代に「週刊少年ジャンプ」で人気を博し、アニメや映画も展開された同作は、名前を書くだけで人を殺せる死神のノート「DEATH NOTE」を拾った夜神月の物語です。

 「DEATH NOTE」を拾ったとき、まだ高校生だった月は、世界から悪人を消すという使命感に燃え、日夜、犯罪者の殺人に勤しみます。しかし、名探偵Lに目をつけられたことで、彼の運命は少しずつ変わり始めたのです。

 Lとの頭脳戦は、互いに譲らぬ展開の末、月が勝利しました。しかし、Lの名前を継いだニアとの戦いで、月は徐々に追い詰められていきます。そして、倉庫でニアと直接対峙した月は、信者である魅上を使ってニアだけではなく、倉庫内の日本捜査本部やSPKのメンバー全員の抹殺を謀りました。

 しかし、ニア側がノートを丸ごと偽装しており、月が死神のノートで殺人を繰り返してきた「キラ」であることが暴かれたのです。正体を暴かれた月は、ノートの切れ端を使ってニア殺害を試みるも、松田の銃撃で阻止されます。

 恥も外聞もなくなった月は魅上に助けを求めるも見限られ、ニアに敗北しました。そして、最後の悪あがきで死神リュークに助けを求めるも、見限られてノートに名前を書かれ「死にたくない」と泣き叫びながら死亡したのです。

 どんなピンチも持ち前の頭脳で冷静に切り抜けてきた月が見苦しくあがく最期は、多くの読者に衝撃を与えました。ジャンプ主人公とは思えない、突き放されたような末路が忘れられない人も多いのではないでしょうか。

●『バジリスク ~甲賀忍法帖~』

 1958~59年に連載されていた小説『甲賀忍法帖』を原作にしたマンガ『バジリスク ~甲賀忍法帖~』は、2005年にはアニメ化もされ、素晴らしい作画と物悲しい結末で人気を博しました。

 源平の時代から数百年にわたり敵対してきた甲賀と伊賀の忍者一族ですが、近年は平和が保たれており、甲賀の首領の孫・弦之介と伊賀の頭目の孫である朧(おぼろ)は、恋仲にあり祝言を上げる予定でした。しかし、徳川家三代目の将軍を甲賀と伊賀の忍法争いで決めると告げられたことで、壮絶な殺し合いが始まったのです。

 それぞれの里から10名ずつ、計20名の忍者による戦いは、殺し殺されの展開が続き、最後に弦之介と朧の主役のふたりが残りました。そして、1対1の果し合いの場も用意され、逃げるわけにもいかないふたりは河原で対峙します。

 そして、見た者の精神を狂わせ自滅させる力を秘めた「瞳術」を操る弦之介と、その目で見た超常の力を無効化する「破幻の瞳」を持つ朧の戦いが始まるのです。弦之介はそれまでの戦いで瀕死の状態で、目も見えず瞳術が使えない状態で、朧が絶対的に有利な状況でした。

 しかし、朧は「大好きです弦之介様」と言い残して自害します。そこでついに弦之介の目が開きますが、その瞳に映ったのは、倒れゆく朧でした。そして、事切れた朧を抱きかかえて川に入った弦之介は、朧の短刀を使い自らの命を絶ったのです。

 ふたりとも、相手のために死ぬつもりで果し合いに挑んでおり、その優しさと切なさにあふれたラストシーンは読者の心を打ちました。

(SU_BU)

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