「さあ、はじまるザマスよ!」カラー版『怪物くん』放送開始から40年 知らない歌も?

マグミクス / 2020年9月2日 8時10分

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■藤子不二雄作品を浴びるように見ていた頃

 1980年9月2日は、カラー版テレビアニメ『怪物くん』の放送が開始された日です。藤子不二雄(故・藤本弘氏と安孫子素雄氏のコンビ解消後は藤子不二雄A名義)氏のマンガを原作とした作品で、15分の短編アニメが30分枠で2話放送される形式で1982年9月28日の最終回までに94回、全188話が放送されました。ちょうど小学生の頃に本作を見ていたライターの早川清一朗さんが、当時の記憶とエピソードを回想します。

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 筆者が小学生から中学生の時期を過ごした1980年代は、故・藤本弘氏と安孫子素雄氏の共同ペンネームである藤子不二雄氏が原作を務めたTVアニメが、文字通り日常の一部となっていました。『ドラえもん』『忍者ハットリ君』『オバケのQ太郎』『パーマン』など、多くの名作が月曜から土曜日の夕方に10分枠や15分枠で、日曜日には朝の30分枠で放送されていたのです。夕方、ご飯を食べようと思うと、日曜の朝に遅く起きてくると、TVでは自然に藤子不二雄作品が流れている。それが日常だったのです。

 1979年に放送が開始されたテレビ朝日版『ドラえもん』は、声優陣の一新を経て、2020年の今なお放送され続けています。藤子不二雄作品は1960年代から70年代にかけても大ブームを巻き起こしており、足掛け55年以上の間、多くの人に親しまれてきました。すでに、日本に根付いた文化のひとつだと言えるのではないでしょうか。

 さて『怪物くん』ですが、1968年に一度目のTVアニメ化を果たしており、1980年放送のものは二度目のアニメ化でした。当時、古いアニメはよく再放送がされていたのですが、一度目のアニメ化はモノクロで製作されていたためか、残念ながら筆者の住んでいた地域での再放送はなかったように思えます。一度見てみたいとは思いますが、藤子不二雄作品は話数が多く、なかなか手を付けられないのが辛いところです。

■知らない『怪物くん』の歌

TVアニメ「らき☆すた」OP主題歌 もってけ!セーラーふく(ランティス)

 さて、『怪物くん』の基本ストーリーは、怪物ランドの王子である怪物くんが、ドラキュラ、オオカミ男、フランケンの3人のお供を連れ、友達の市川ヒロシくんを巻き込んで、さまざまな事件を解決していくのが基本的なストーリーです。

 怪物くんの武器は、伸びる手足と念力。念力を使うときの掛け声「1、2、3!」を真似していた方も多いのではないでしょうか。筆者の場合は「1、2、3! ドーン!」と爆発音も入れて、ついでに両手を伸ばしてクラスメイトに突っ込んでいった記憶があります。

 また、『怪物くん』のオープニングテーマは、始まる前にドラキュラの「さあ、はじまるザマスよ!」、オオカミ男の「いくでガンス」、フランケンの「フンガー」というセリフが入るのですが、これは後に2007年に放送されたTVアニメ『らき☆すた』でパロディされ、話題となりました。

 このときオープニングテーマを歌っていたのは怪物くんの声優を務めた野沢雅子さん。『怪物くん』の世界観と設定を分かりやすく表現した歌詞と、テンポの良い楽曲が程よくミックスされた大変に良い曲で、本放送終了から38年が経過した今でもいつでも口ずさめるほど、しっかりと脳裏に刻み込まれています。

 そうして『怪物くん』を楽しんでいたある日のこと。当時筆者が通っていた小学校では、お昼の給食のときに、色々な音楽を流すことになっていたのですが、突然『怪物くん』のオープニングが放送されるとアナウンスされたのです。

 学校でアニメの曲が聞けることなどめったにありません。不意に訪れた『怪物くん』を聞けるチャンスに筆者は大喜びしていた筆者でしたが、流れてきたのは全然知らない曲でした。あとでわかったことですが、モノクロ版のオープニングだったのです。次の瞬間、筆者も含めてなぜかクラス中が爆笑に包まれたのを覚えています。とにかく筆者のクラスも、隣のクラスも、みんな大笑いしていたのです。喜んで待ち構えていたところに「おれは怪物くんだ!」という歌詞の別の曲が流れてきたのが、笑いのツボにはまってしまったのだと思います。あれからもう40年経ちますが、今でも『怪物くん』と聞くと、あのときみんなで笑った思い出が真っ先に思い浮かびます。

(ライター 早川清一朗)

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