日本仕様とナニが違う? ヨーロッパで人気のフォルツァ300&125をチェック! 【ホンダ】
MotorFan / 2018年8月30日 20時35分
先ごろ日本でも発売された新型フォルツァだが、欧州ではその新型フォルツァは300ccと125ccの2モデルで展開されている。日本の250ccモデルとは果たして、何が違うのか……。 REPORT●大家伝(OYA Den)
ホンダ・フォルツァ300(英国実勢価格£ 5,099.00/約764,850円)
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300ccモデルは4色展開。クレセントブルーメタリック、パールナイトスターブラック、マット・シノス・グレー・メタリック、マットパールクールホワイトを設定。
300と125、国内版とは異なる2バージョンで展開
フォルツァの誕生は2000年。以来、進化を続けながら日本国内はもとより欧州エリアでもファン層を拡大している。そして今回デビューした新型ではスポーツライクでシャープなデザインを採用し、GT色が一層強められた。
旧モデルと比較すると、ホイールベースは1510mmで35mm短くなり、車幅も2mm狭められ755mmに。なお全長は2140mm、シート高780mmとのことなので、フレームなど基本的な車体構成は日本国内向けと共通仕様のようだ。
足周りはφ33mmテレスコピックフォーク、7段階調節式ツインリヤショックアブソーバ、フロント256mmシングルディスク&リヤ240mmシングルディスク、ABSといった装備によって、走りをしっかりとサポートする。
日本仕様と大きく異なるのはエンジン。排気量の設定である。まずフォルツァ300。欧州で大ヒットしたハイホイールモデルのSH300iと共通の279ccユニットを見直し、パワー特性(ガスフローヘッド、ロングリーチスパークプラグ、バルブタイミング変更)の最適化と優れた燃費を実現。0-200mを11.1秒でカバーするという。
また国内モデルのフォルツァと同様にHonda Selectable Torque Control(HSTC)を採用。これは前後車輪速度の差を検出し、スリップ率の計算によって燃料噴射をコントロールしてエンジントルクを制御。これによって後輪トラクションを回復するという仕組みだ。
フォルツァ125ではeSPとアイドリングストップ機構を組み合わせ、パワーと燃費を効率的に絞り出すことに成功。ちなみに0-200mを13.4秒でカバーするそうだ。
このように300ccモデルでも125ccモデルでも時代に合わせた高燃費性を打ち出しつつ、走りをスポイルすることのないパワー特性を発揮している。
収納スペースは、ヘルメット×2個を収納できる53.5 ℓのラゲッジをシート下に、フロントコンパートメントは5.5ℓもの容量を確保。12V1A充電ソケットも装備する。またオプションで設定されている45ℓのトップケースは、フォルツァのスマートキーを使って開閉操作できる。
国内モデルの新型フォルツァの見どころであった電動可動式スクリーンは、この300ccモデル、125ccモデルにも標準採用されている。左手側の手元スイッチによって140mmの範囲内の任意の長さに設定できるのも国内モデルと同様である。
このように新たに生まれ変わったフォルツァはかなり力の入ったモデルであることは容易に推測できる。今後SHシリーズと合わせて欧州ユーザーの熱い視線を集めそうだ。
ホンダ・フォルツァ125(英国実勢価格£4,299.00/644,850円)
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125ccモデルは5色を設定。マットカーネリアンレッドメタリック×パールナイトスターブラック、マットパールクールホワイト×マットサイノスグレーメタリック、マットルーセントシルバーメタリック×マットパールパシフィックブルー、マットサイノスグレーメタリック×マットカーボニウムグレーメタリック、ブラック×マットサイノスグレーメタリック。
ディテール解説
![ウインドプロテクションと風切り音低減に効果を発揮する電動スクリーン。スイッチでスクリーンの高さを140mmまで滑らかに調整できるので、好みの高さや乗り手のヘッドポジションに合わせた調整が可能(写真は125)。](https://motor-fan.jp/images/articles/10005453/big_597254_201808291528210000001.jpg)
![イグニッションスイッチノブとコンパートメントロックを制御するスマートキーだが、オプション設定の45ℓトップケースの管理をホンダ製スクーターとして初めて対応させている。これによりライダーが離れると自動的にロックされる(写真は300)。](https://motor-fan.jp/images/articles/10005453/big_597255_201808291528220000001.jpg)
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左グリップ、ヘッドライトのハイ/ロー切り替えスイッチの右に配置された電動スクリーンのスイッチ。これにより140mmまでの高さ調整を座ったまま、ボタン一つで操作可能。さらに300では左グリップ前方にHSTCのON/OFFスイッチも装備(写真はどちらも300)。
![シート下ラゲッジには2つのフルフェイスヘルメットを収納できる大容量を確保。ヘルメットを1つに減らして、レインギアやA4サイズのバッグを収納することも可能(写真は300)。](https://motor-fan.jp/images/articles/10005453/big_597258_201808291530390000001.jpg)
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すべての灯火類をLED化し、よりシャープで洗練された印象となったフロントまわりとリアまわり(写真はどちらも300)。
![鋳造アルミニウムホイールと組み合わせ、フロント120/70-15&リア140/70-14のタイヤを装着。スポーティな走りと乗り心地を巧みに共存。φ256mmシングルディスクには2チャンネルABSも装備(写真は300)。](https://motor-fan.jp/images/articles/10005453/big_597261_201808291533550000001.jpg)
![左右に大型のスピードメーター&タコメーターを配置し、中央には液晶パネルをレイアウト。液晶にはオドメーター/残存距離/現在の燃費、トリップメーター/平均燃費/タイマー、外気温計/電圧計の3つのモード別に表示可能で、左グリップのスイッチで制御(写真は300)。](https://motor-fan.jp/images/articles/10005453/big_597262_201808291533560000001.jpg)
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オプション設定の45ℓスマートトップケース。ホンダ製スクーターでは初となる、スマートキーでケースを施錠管理できるというのがポイント。スマートキーを持ってライダーが離れると自動的にロックされるので便利この上ない(写真は300)。
主要諸元 ※〔 〕内は125
通称名 FORZA300/125
全長×全幅×全高 (mm) 2,140×755×1,470
軸距 (mm) 1,510〔1,490〕
最低地上高 (mm) 135〔145〕
シート高 (mm) 780
車両重量 (kg) 182〔162〕
最小回転半径 (m) 2.4〔2,3〕
原動機 エンジン型式 水冷 4ストローク OHC 4バルブ単気筒
総排気量 (cm3) 279〔125〕
内径×行程 (mm) 72×68.5〔52.4 x 57.9〕
圧縮比 10.5〔11.5〕
最高出力 (kW[PS]/rpm) 18.5[25.2]/7,000〔11[15]/8,500〕
最大トルク (N・m[kgf・m]/rpm) 27.2[2.77]/5,750〔12.5[1.27]/8,250〕
燃料供給装置形式 電子式<電子制御燃料噴射装置(PGM-FI)>
始動方式 セルフ式
燃料タンク容量 (ℓ) 11.5
変速機形式 CVT
タイヤ 前 120/70-R15、後 140/70-R14
ブレーキ形式 前 油圧式ディスク、後 油圧式ディスク
懸架方式 前 テレスコピック式、後 ツインショック
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