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新型BMW3シリーズの「320i」 いまが買いの2つの理由 日本専用エンジンと価格

MotorFan / 2019年3月13日 16時40分

新型BMW3シリーズの「320i」 いまが買いの2つの理由 日本専用エンジンと価格

Dセグのスポーツセダンの代表選手であるBMW3シリーズ。日本でもこの春、先代「F30型」から「G20型」へフルモデルチェンジを果たした。BMW3シリーズといえば、「320」だ。新型BMWで320iを選ぶ理由を考えてみた。

 BMWの3シリーズといえば、「320」だ。かつては、2.0ℓガソリンエンジンとえいば、かつては直列6気筒エンジンを搭載していたが、いまは直列4気筒DOHCターボエンジンだ。
 とはいえ、いまも昔もBMW3シリーズのメイングレードは「320」である。
 ただし、320には、「i」と「d」がある。iはガソリン、dはディーゼルエンジンである。最近は、320に限って言えば、iよりもdの方が販売台数が多いという(ほかのグレードも入れると、もちろんガソリンエンジン搭載グレードの方が多いが)。


 新型3シリーズの現在のラインアップは次の通りだ。
 320i:523万円
 320iMスポーツ:583万円
 330iMスポーツ:632万円

 320i Mスポーツは、先代(F30型)から価格を据えおいている。
 まず、新型BMW 3シリーズで320iを選ぶ理由は、このコストパフォーマンスの高さだ。先代で320iより320dが売れたわけでは、ガソリンとディーゼルの価格差が小さかったからだ。


320iと320dの価格差はF30型(先代)モデルだと
320iスポーツ(8AT):560万円
320dスポーツ(8AT):585万円

で25万円ディーゼルが高い。
 燃費の良さ、燃料代の安さ、トルキーな走りで、25万円のエクストラマネーを払っても、5年乗ることを考えれば、元がとれる。


となれば、新型もiよりdを選ぶべき、となるはずだが、今回はおそらくそうはならない。先代では25万円だった価格差が、新型ではもっと大きなると予想できる。2.0ℓ直4ディーゼルエンジンは、B47型で型式は同じだが、新型では、規制対応で尿素SCRシステムを積む。また、ターボも新型ではシーケンシャルツインになっている。つまり新型のディーゼルエンジンは、非常に高価なのだ。

 そして、今後登場する新型の320dは、xDriveモデルだけになる。
 今後、登場予定のBMW3シリーズは、
320d xDrive
M340i sDrive
330e
 である。M340iは、3.0ℓ直列6気筒ターボを積むハイパフォーマンスグレード、330eは、PHEV(プラグインハイブリッド)モデルだ。そして320dは、今回はFRモデルの導入予定はなく、xDrive(AWD)のみになる。

 

FRとxDrive(AWD)の価格差は先代では
320i スポーツ:560万円
320i xDriveスポーツ:592万円
で32万円高

 となると、ガソリンの320iよりディーゼルの320d xDriveの価格は、60万円ほど高いと予想できる。この価格差を燃料代の差額で取り戻すのは至難の技だ。

 ということで、新型BMW3シリーズは320iがいい、という結論になる。

B48型2.0ℓ直列4気筒DOHC直噴ターボ

 このB48型をもう少し詳しく見てみると

 B48B20A:137kW程度(通常出力版)
 B48B20B:188kW程度(高出力版)
 B48B20C:135kW(中国市場・通常出力版)
 B48B20D:185kW(中国市場・高出力版)

 今回のG20型320i先行型はB20Bの型式が振られている。つまり、高出力版をベースにしているということだ。本来は、258ps(190kW)の出力を出せるポテンシャルがあるB20B型を、過給圧を下げるなどして出力をむりやり下げたものということだ。

こちらもB48型。FF(横置き向け)はB48A20となる。Aが横置き、Bが縦置きだ。

 次はシリンダーヘッド部品番号を調べてみる。
 B20A:11 12 8 631 742(11 12 8 482 778もあり)
 B20B:11 12 8 631 742(11 12 8 482 778もあり)
 B20C:11 12 8 482 778
 B20D:11 12 8 428 778
 基本的にすべて同じもののようだ。

330iが搭載するB48B20B

見えているのが、ツインスクロールターボ

 エキマニ一体型+ツインスクロールターボの部品番号も、
 11 65 8 631 904(320i)
 11 65 8 631 904(330i)
 とまったく同じ。

 今夏登場予定のB48B20の次のアルファベットがAになるのか、別の文字が割り振られるか不明だが、そのエンジンは、シリンダーヘッド一体型のエキゾーストマニフォールドを採用するという。触媒の早期暖機のためだ。それがグローバルにも投入されるはずだ。つまり、日本市場向けも、新B48B20(グローバルスペックの320i向け)に切り換えられる時期が遠からず訪れるということ。
 もちろん、燃費志向といってもBMWのことだから、回して気持ちいいエンジンに仕上げてくるはず。でも、パフォーマンス志向の新型320iを手に入れられるのは、いまだけ、なのだというのも事実だ。

 新型320iと330iの燃費データを比較してみよう。
(JC08モード)
320i :15.2km/ℓ
330i :15.7km/ℓ

(WLTCモード)
320i :13.1km/ℓ
330i :13.2km/ℓ

 と出力/トルクともに上回る330iの方が良好な数値となっている。これは、エンジンのベースが330i向けになっているから。つまり、クランクシャフトなどの回転系部品などが330iの出力に合わせたものになっているため、320iだとモード燃費の数字が若干低くなってしまうのだ。

 BMWジャパンの担当者によれば、テストドライブでの新型330iの高速燃費は「20km/ℓを超えた」そうだ。モード燃費ではなく実用燃費は確実に向上している。320iも先代より燃費性能は向上しているはずだ。

新型はキドニーグリルにグリルシャッターが採用された。こちらが「閉」状態
これもエンジンの早期暖機、クーリング、空力特性の改善が目的だ。こちらは「開」。

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