三菱電機:「温室効果ガス・水循環観測技術衛星」の本格的な開発に着手
MotorFan / 2020年3月31日 11時10分
三菱電機は「温室効果ガス・水循環観測技術衛星(GOSAT-GW※1)」の開発担当メーカーとして宇宙航空研究開発機構(JAXA)から選定され、本格的な開発に着手した。本衛星は、温室効果ガス観測ミッション※2(環境省と国立環境研究所が担当)と水循環変動観測ミッション(JAXAが担当)を担う。
GOSAT-GWの特長
■ 広範囲・高精度の観測により、温室効果ガス排出量の推定精度向上に貢献
・新開発の「温室効果ガス観測センサ3型(以下、TANSO-3※3)」を搭載し、地球上の温室効果ガス(二酸化炭素、メタン)を広範囲・高精度に観測することで温室効果ガス排出量の推定精度向上に貢献
→「広域観測モード」:地球全体を切れ目なく面的に観測できるため、従来※4スポット的に観測していた方式と比較して観測可能な地点数が増加
→「精密観測モード」:空間分解能※5が従来比※4約3倍に向上し、各地域の温室効果ガス濃度分布をより詳細に観測
■ 地球上の水の物理量の高精度観測により、水循環変動監視や気象観測の精度を向上
・新開発の「高性能マイクロ波放射計3(以下、AMSR3※6)」を搭載し、高精度に地表・海面や大気中の水の物理量を推定
・従来※7よりも観測が可能な周波数帯を増やすことでより正確な水の物理量推定が可能となり、降水量や水蒸気量、海氷観測、海面水温などの観測精度が向上
・高精度な観測データにより、世界各国の気象機関における台風や集中豪雨などの予測精度向上に貢献するとともに、気候変動に伴う水循環変動把握により、社会生活への影響予測や対策立案に貢献
※1 Global Observing SATellite for Greenhouse gases and Water cycle
※2 センサ開発については環境省よりJAXAが受託して実施
※3 Total Anthropogenic and Natural emissions mapping SpectrOmeter-3
※4 温室効果ガス観測技術衛星2号「いぶき2号」(GOSAT-2)に搭載された「温室効果ガス観測センサ2型」
※5 近い距離にある2つの観測対象を別のものとして区別できる最小の距離
※6 Advances Microwave Scanning Radiometer3
※7 水循環変動観測衛星「しずく」(GCOM-W)に搭載された「高性能マイクロ波放射計2」
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
ワープスペース、JAXAと月・地球間の長距離光通信に向けた長距離光通信高感度センサーの共同開発を完了
PR TIMES / 2024年4月24日 11時15分
-
【イベント情報/4月27日(土)@つくば】まもなく宇宙へ!地球観測衛星EarthCARE!~EarthCAREこいのぼりを宇宙にあげよう~
PR TIMES / 2024年4月23日 14時15分
-
空中分解したX線天文衛星「ひとみ」にも搭載 ミクロの世界の観測で日の目をみた「コンプトンカメラ」
sorae.jp / 2024年4月4日 17時27分
-
JAXA火星衛星探査計画「MMX」の探査機に搭載されるローバー「IDEFIX」が日本に到着
sorae.jp / 2024年3月30日 10時30分
-
大河原克行のNewsInsight 第278回 三菱電機のグリーン投資、社会課題解決と事業成長を両立する「トレードオン」に挑む
マイナビニュース / 2024年3月29日 16時46分
ランキング
-
1ねんきん定期便の見込額に注意!年金から天引きされる4つのお金を知っておこう
オールアバウト / 2024年4月25日 21時20分
-
2お目当ては“ワケあり”商品……半額以下も! 購入客もナゼ? 安さの理由 物価高の家計助かる販売所へ『every.気になる!』
日テレNEWS NNN / 2024年4月25日 17時46分
-
3「乗り心地が良くなってしまうなんて……」日本唯一「カーレーター」の座席が“改善” 惜しむ声続々!?
乗りものニュース / 2024年4月25日 18時12分
-
4【SNSで話題】エアコン冷房「室外機に濡れタオル」で節電になるのか - ダイキンが検証結果を発表
マイナビニュース / 2024年4月25日 9時42分
-
5「いつまでも結婚できない40代男性」の勘違い…高年収でも女性から選ばれない“深刻な原因”
日刊SPA! / 2024年4月25日 11時11分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください