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社会人に必要なことは“比較や評価にとらわれない”思考だ。/澤円

マイナビニュース / 2024年4月2日 11時0分

画像提供:マイナビニュース

社会に出て組織に属し、ビジネスパーソンとして働いていれば、ときに自分を見失うこともあります。特に、入社して間もない若手の時期は、まわりの期待や評価にとらわれ過ぎてしまい、自分がどこに向かっているのか見失ってしまうこともあるはずです。

そんなとき、どのような思考を持てばいいのでしょうか。著書『メタ思考 「頭のいい人」の思考法を身につける』がベストセラーになっている澤円さんは、「会社にいるときの自分は、自分の名前をまとったエイリアスと考えよう」とアドバイスを送ります。
○■自分が勝てるルールを自分でつくる 

僕は仕事柄、企業内研修の講師などをする機会が多いのですが、企業に属する複数のビジネスパーソンに話を聞くと、「自分だけ一生懸命働いても損するだけじゃないか」という考えや、「会社は自分を正しく評価してくれていないのでは」といった悩みを持っている人たちにたくさん出会います。

それぞれ、その人にとって深い悩みの種であるわけですが、つまるところ、会社に所属することが、イコール「会社のルールの中でやっていかなくてはならない」という意味で受け取っている人が多いようなのです。

でも僕は、ひとつの会社の中でポジションや評価にこだわることは、人生にとって極めて小さな話だと思います。

自分の人生をよりよいものにしたいとき、会社というひとつの場所の中だけで考えていても、あまり意味がないことだと思うのです。

これがスポーツの世界なら話は違ってきます。スポーツの根源は、「同じルールの中で競い合い、勝負をつける」という点にあるからです。

たとえばサッカーなら、11人対11人で、ボール1個で行うというルールが決まっているから、ゲームとして成立します。「日本人は平均身長が低いから12人でやらせてくれ」といっても通用しません。ゲームが公平に成立しないからです。

そのため、スポーツならルール内でなんとかしようとするのはわかるのですが、それをそのままビジネスや人生には適用できません。

サッカー選手として疑問の余地なく優秀だとみなされる選手が人生においてどうなのかと考えると、選手引退後もコーチとしてサッカーに関われたら幸せなのか、それとも素晴らしい伴侶を得たほうが幸せなのか、判断基準がまったく異なるからです。

要するに、あるひとつのルールの中で勝ったからといって、それがそのまま人生の勝利につながるわけではない―。この自明のことが、こと会社や仕事となると、案外混同しがちな人が多いという印象があります。

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