1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. IT
  4. IT総合

Arm、最大4TOPSの処理性能をエッジに提供するNPU「Ethos-U85」などを発表

マイナビニュース / 2024年4月9日 15時12分

画像提供:マイナビニュース

英Armは英国時間の4月9日、NPU「Ethos-U85」および「Corstone-320」を発表した。これに先立ち国内で事前説明会が開催されたので、その内容を元にご紹介する(Photo01)。

まずEthos-U85についてであるが、名前の通り同社のNPUの中でも、Cortex-Mと組み合わせるMicroNPUと呼ばれる部類のハイエンド製品に相当する(Photo02)。

特徴としては以下のようなと変更点があるとされる(Photo03)。

128MAC~2048MACまでMAC数をスケーラブルに拡張可能。最大構成で4TOPSとあるので、恐らく1GHzでの駆動を想定していると思われる
従来のEthos-U55/U65がCNN/RNNの動作を前提にしていたのに対し、Ethos-U85ではこれに加えTransformer Modelの動作も考慮に入れて、そのためのサポートを追加
Weight Bufferに関して、従来より大容量化すると共により効率のより圧縮方法をサポート

ちなみにサポートするデータ型などは従来と変更無いとの事であった。またこのEthos-U85はCortex-MだけでなくCortex-Aなどと組み合わせることも想定している、との事であった。まぁローエンドアプリケーションプロセッサにMicroNPUというのは確かに都合が良いかもしれない。

次にCorstone-320であるが、こちらはそのEthos-U85を核としたものとなる(Photo05)。

興味深いのは「Mali-C55」が含まれている事で、これまでカメラを利用してのちょっとしたエッジAI(というかEndpoint AI)をCortex-Aベースで構築していた形になるが、Cortex-M85はProcessor Powerもかなり高いために、今後はこうしたアプリケーションがCortex-Mベースに切り替わる事を想定しており、これを前提にISP(Image Signal Processor)も統合したという話であった。

ただ、例えば現状OpenCVがCortex-Mで動く訳ではない(似たようなCortex-M上で動くライブラリを使う事は可能だと思う、という返事だった)ので、現状例えばRasPiにカメラを載せて使っている用途をそのまま置き換える目的と言うよりは、今後出てくる新しいカメラ+MLの用途向けといった形を想定している模様だ。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください