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メディアビジネスの改革を進める電通の新組織「MCx室」を徹底解剖

マイナビニュース / 2024年4月26日 7時0分

画像提供:マイナビニュース

電通は、メディアビジネス、コンテンツビジネスの進化と新しい創造・開発に取り組む専門組織として「メディア・コンテンツ・トランスフォーメーション室(MCx室)」を新たに設置したことを発表した。

本稿では、MCx室 室長の林真哉氏、エグゼクティブ・メディアアンドデジタル・ディレクターの布瀬川平氏に、新設されたばかりのMCx室の組織体制や立ち上げの背景について聞いた。

社内プロジェクトから組織化した「MCx室」

「MCx」は、2019年に電通のメディア・コンテンツ領域(テレビ、ラジオ、新聞、出版など)を横断する社内プロジェクトとして発足したもので、MCx室という形に組織化されたのは2024年1月になってからのこと。

MCx室はメディア部門、コンテンツ部門、スポーツ部門、デジタル部門、ソリューション部門、クリエイティブ部門の専門人材で構成され、他の部門に籍を置きつつ、MCx室の取り組みにも参画しているバーチャル局員も含めると総勢80人ほどの規模の組織となっている。

「社内横断プロジェクトから組織化した1番の理由は、劇的な環境変化が生じる可能性にリスクを感じたからです。横断プロジェクトのままだと、所属している組織がメインの業務になってしまい、業務に影響を与えない範囲でしかプロジェクトに参加できませんでした。そのため組織化し、取り組みを加速度的に進めることが重要だと考えました」(林氏)

このような背景から組織化されたMCx部署には、4つの目的に応じた5つの部署が設置されている。

1つ目は、プランニングの高度化を目指したデータ環境整備、ソリューション開発を行う「メディア・コンテンツ・データ開発部」、2つ目は顧客接点としての広告ビジネスを高度化することで顧客企業の事業へ貢献する「AX業務推進部」。

そして、メディア企業・コンテンツ・スポーツ各社との新規事業開発、メディア・コンテンツ・スポーツ企業各社のBX支援を行う「BX業務推進部(1・2部)」、メタバースなどの3Dメディアを新たな顧客接点として捉えたビジネス開発を進める「イマーシブメディア開発部」という5つの部署だ。

これらの部署を通じて、「広告の高度化」「新しいメディアビジネスの創出」「コンテンツビジネスの改革」「新しい顧客体験の場の提供」という4つを達成するのがMCx室のミッションとなっている。
電通が取り組む4つの注力事業領域

「広告に関する課題として『メディアと広告主』『メディアと生活者』という2つの視点があります。メディア企業と広告主の間における『広告効果の可視化と改善』という課題に対しては、メディア・コンテンツ・データ開発部とAX業務推進部が、メディア企業と生活者の間における『視聴者が望むコンテンツをどのように届けるか』という課題に対しては、BX業務推進部(1・2部)とイマーシブメディア開発部が担当しています」(布瀬川氏)

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