巨大宇宙船「スターシップ」がさらに進化! イーロン・マスクが明かしたその姿
マイナビニュース / 2024年4月23日 6時35分
米宇宙企業スペースXを率いるイーロン・マスク氏は2024年4月7日、開発中の宇宙船「スターシップ」について講演し、今後の飛行試験や、発展型の開発計画について明らかにした。
早ければ5月にも4度目の飛行試験を行うとしたほか、その次の試験では発射台への着陸も目指すという。さらに、打ち上げ能力を高めた新型のスターシップを開発するとも語られた。
早ければ5月にも4度目の飛行試験
スターシップ(Starship)は、スペースXが開発中の宇宙輸送システムで、全長121.3m、直径9m、打ち上げ時の質量5000tという、人類史上最大のロケット、宇宙船である。
スターシップの機体は、第1段の「スーパー・ヘヴィ(Super Heavy)」ブースターと、第2段の「スターシップ」宇宙船の、大きく2つの段階から構成されている。
人間や物資などを地球周回軌道に最大100t運べるほか、月、火星、さらにその先へ運ぶこともできる。また、機体すべてを飛行後に着陸して回収し、再使用することができ、飛行機のように運用することで、劇的な打ち上げコストの低減と打ち上げ頻度の向上を目指している。これによりスペースXは、人工衛星を一度に大量に打ち上げたり、有人月探査を実現したりといった目標のほか、人類の火星移住を実現することも狙っている。
スターシップは2023年4月に初めての飛行試験「IFT-1(Integrated Flight Test 1)」を行い、やや不満足な結果に終わったものの、その後改良を重ね、今年3月の3度目の飛行試験「IFT-3」では、初めて地球を回る軌道の一歩手前まで到達した。ただ、スーパー・ヘヴィの着陸や、スターシップ宇宙船の大気圏再突入と着陸など、いくつかの重要な試験項目は達成できなかった。
現在スペースXは、4度目の飛行試験「IFT-4」に向けた準備を進めており、4月5日には試験で使用するスーパー・ヘヴィの機体「B11」の地上燃焼試験を行っている。
マスク氏は7日の講演の中で、IFT-4は早ければ5月初旬にも行う予定だとした。IFT-4の試験内容は基本的に前回のIFT-3と同じで、IFT-3では果たせなかったスーパー・ヘヴィの着陸や、スターシップ宇宙船の宇宙空間でのエンジンの再着火、大気圏再突入、そして地上への帰還を達成することが目標とされる。
マスク氏はまた、このIFT-4が計画どおり成功すれば、その次のIFT-5では初めて、スーパー・ヘヴィを発射台に帰還させる試験を行うかもしれないと明らかにした。
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