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大河原克行のNewsInsight 第281回 HPのもうひとつの柱「プリンティング」、デジタル化と3Dにチャンスあり - 日本HP 岡戸社長に訊く(後編)

マイナビニュース / 2024年4月24日 17時19分

岡戸:サービス事業では、HP Protect and Trace with Wolf Connectなどのサービスを提供したり、ノートPCのバッテリーの不具合を事前に検知するサービスを用意したりしています。また、産業用プリンタでは、HP xR Servicesにより、MRなどを活用した次世代型サポートを実現しており、日本のお客様にも導入が進み、高い評価を得ています。さらに、PCリユースプログラムも開始しました。これはサステナブルの取り組みにもつながるものですが、日本で独自に開始したプログラムで、企業内で使われていたPCを引き取り、これを再利用することで、持続可能な循環型経済の実現に貢献するとともに、PCのライフサイクル全体に渡ってサービスを提供することになります。PC1台あたりのサービスのアタッチは、着実に伸びています。組織を独立させ、ミッションを明確にしたことでサービス事業が成長しています、2023年は、新たな組織を作って、サービスに力を注ぐ「サービス元年」だったとすれば、2024年は、ライフサイクル全体にサービスを提供するところに注力する1年になり、PCの買い替え需要にあわせて、サービスのアタッチ率も高めていきたいと考えています。

―― サステナブルへの取り組みでは、どんな点に取り組んでいきますか。

岡戸:HPは、2030年に、世界で最も持続可能で、公正なテクノロジー企業になることを目指し、その実現に向け、気候変動対策や人権、デジタルエクイティ(公平性)の推進において意欲的な目標を掲げています。また、2040年には、HPのバリューチェーン全体で、炭素排出量ネットゼロを目指す計画です。HPのPCを利用すれば、それだけで環境貢献ができるという仕組みを作り、それをメッセージとして伝えていきたいですね。

―― 2021年11月に、社長に就任してから約2年半を経過しました。この間、どんなことにこだわって経営を行ってきましたか。

岡戸:事業成長は当然のことですが(笑)、こだわってきた取り組みのひとつにDE&I(ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン)があります。たとえば、リーダーシップチームは、私が就任した時点での女性比率は約10%だったのですが、いまは42%を占めています。女性管理職比率も2023年度実績で13.6%となり、2025年度の目標に掲げていた12%を達成してしまったため、新たに15%という目標を設定しました。さらに、2023年度は、男性の育休取得率100%も達成しました。そして、今年度からは新卒採用も開始します。これは、日本HPとして分社してから初めてのことになります。

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