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「Lunar Lake」Deep Diveレポート - 【Part 1】P-Core&E-CoreとPackageについて

マイナビニュース / 2024年6月29日 12時31分

Decode:6 wide→8 wide
MicroCode:2 wide→4 wide
μOp Cache:9 wide→12 wide

と猛烈な強化が行われた(Photo06)。μOp Cacheが12 wideと言う事は、最悪でも1cycleあたり6 x64命令の供給ができるということで、恐らくアベレージでは9 x64命令近くになるだろう。

次いでBack End。そして実行ユニットは

ALU:5 wide→6 wide
FPU:3 wide→4 wide

とかなり強化されている(Photo07)。これに合わせて当然Instruction Windowも強化されてるし、遂にRetirementが12 wideまで拡張された(Photo08)。先にアベレージで9命令/cycle位を処理できるのではないか?と書いたが、このうちALUが6命令を処理し、残りがLoad/Store Unitという感じになりそうだ。そのALUも、例えばJump/Shiftは2→3になったほか、MulがRedwood CoveではMul+MulHiという変な構成だったのをMul×3にしており、またP0~P5までに割と均等に処理を割り振る様になっている(Photo09)。

一方FPUは、Redwood Coveが3つの発行ポートに無理やりいろんな処理を突っ込んでいたのを整理して、4つにうまく分散させたという格好である(Photo10)。特にRedwood CoveまではFMA256×2+FMA512みたいな変な構成だったのを、恐らくFMA256×2に分散。またFP ALUは3→4に、FP DIVは1→2にと地味に演算能力を引き上げているのが判る。

そして実行ユニットの数と実行効率を改善した以上、それに見合うだけMemory Subsystemも強化する必要がある。まずCacheで言えば、従来のL1 D-CacheがL0 D-Cacheになり、新たに中間的な容量とLatencyのL1 D-Cacheが追加されたほか、全体的に容量の拡大が図られている(Photo11)。またLoad Store Unitも、

Redwood Cove:AGU×5、Store Data×2
Lion Cove:AGU×6、Store Data×2

とAGUが強化され、またD-TLBのエントリ数も強化されている(Photo12)。

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