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Copilot+ PC「ASUS Vivobook S 15」レビュー、性能と外観から互換性、NPU使用アプリまで全方位試用

マイナビニュース / 2024年7月7日 7時0分

Windows Studio エフェクトは、Core Ultraプロセッサー搭載PCでもNPUを活用した処理が可能だったが、Copilot+ PCではNPUで処理できる機能が拡大。これまでは、カメラで捉えた人物が常に中央に来るようにトリミングする「自動フレーミング」、常にカメラ目線になるように補正する「アイコンタクト」、人物の背景をぼかす「背景の効果」を利用できていたが、Copilot+ PCでは、アイコンタクトに、画面上の文字などを読んでいる場合でもカメラ目線になるよう補正する「プロンプター」を追加。また、肌の状態を補正する「クリエイティブフィルター」が新たに利用可能となった。

クリエイティブフィルターに関しては、少々補正が強すぎて違和感も覚えるが、今後設定できる効果が増えれば有用な機能となるだろう。それを省いたとしても、ZoomなどのWeb会議アプリで利用でき、これら効果の処理をNPUが担当することでシステム全体のパフォーマンスも高められるので、利用する場面はかなり多そうだ。

イメージクリエイターとリスタイルは、フォトアプリに搭載される画像生成機能。イメージクリエイターはテキストボックスに画像のイメージを文章で入力すると、その文章に合った映像をAIが生成するというもの。ペイントアプリのコクリエイターに似ているが、こちらはラフを入力せずとも画像を生成できる。

リスタイルは、既存の写真をベースにスタイルを変更した画像を生成する機能。写真に似たようなイラストを作成したい場合などに活用できる。作成される画像は、意図とはかなり外れる場合も多いが、細かな指示を入力したり、条件を変更して生成すると、十分使える画像も作り出せる。そういう意味では、試行錯誤も楽しい機能と感じる。また、こちらも処理にNPUを利用するが、なかなかのスピードで画像を生成できる点も驚きだった。

そしてS5507QAでは、ASUS独自のAI活用アプリも搭載している。それが「StoryCube」だ。PC内に保存している写真をAIで解析し、人物やシチュエーションを抽出して自動的に分類するアプリだ。こちらは、AI処理にNPUを活用しないようだが、人物や動物、料理などを抽出して自動的に写真を分類してくれるので、たまる一方のデジタル写真を簡単に整理、分類するのに役立ちそうだ。

これらAI機能は、現時点ではまだまだ十分なものではなく、発展途上という印象を受けるのも事実だ。とはいえ、Copilot+ PC準拠のPCではAIを活用した機能を手軽に利用できるという点は、これまでのWindowsにはない大きな魅力であるとも感じた。それと同時に、Windowsはもちろん、AIを活用するアプリが今後どのように進化していくのか、期待せざるを得ない。
アプリの互換性はまだ改善の必要あり

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