1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. IT
  4. パソコン

Copilot+ PC「ASUS Vivobook S 15」レビュー、性能と外観から互換性、NPU使用アプリまで全方位試用

マイナビニュース / 2024年7月7日 7時0分

最後に、UL ProcyonのAI Computer Vision Benchmarkの結果だが、Core Ultraプロセッサを大きく凌駕するスコアが得られた。このあたりは、45TOPSのNPUを搭載しているだけのことはある、と感じた。

続いてバッテリー駆動時間だ。今回は、PCMark 10の「PCMark 10 Battery Profile Applications」を利用し、ディスプレイ輝度50%、電力設定「バランス」、キーボードバックライトオフで計測したところ、17時間18分を記録した。

このテスト自体、Microsoft Officeを利用したテストとなっており、動作自体がそれほど重くないこともあって、かなりの長時間駆動となった。とはいえ、実利用でこの半分程度と考えても、9時間近くの駆動が可能と考えると、十分な駆動時間だ。省電力性に優れるSnapdragon X Elite搭載による利点でもあるが、これならモバイル用途にも十分対応可能なはずだ。

Copilot+ PCとして現状唯一の選択肢で、AI機能に魅力を感じるなら選択肢としてアリ

今回見てきたようにS5507QAは、いち早くCopilot+ PCとして投入された製品で、これまでのWindows PCでは利用できない様々なAI機能を活用できる点が大きな特徴となっている。また、駆動時間の長さも魅力で、15.6型ノートPCとしては薄型軽量ボディと合わせてモバイル用途にも十分活用できそうだ。

Snapdragon X Elite搭載ということで、アプリの互換性は気になる部分だが、今回試した限りではx86/x64アプリをトランスコードで利用するとしても十分快適に動作するものが多い。

とはいえ、一部利用できないアプリはまだ存在している。そして、近い将来IntelやAMDからもCopilot+ PC対応プロセッサーが登場する予定。そのため、S5507QAをはじめとしたSnapdragon X Elite搭載PCの本当の評価は、それらが登場してから下されることになるはずだ。

今回S5507QAを試用してみて、従来までのSnapdragon搭載PCと比べると、実用度が大きく高まっていることは十分に実感できたが、問題が完全に払拭されているわけではなく、その点不安が残されているのは事実だ。ただ、現時点でCopilot+ PCを名乗るにはSnapdragon X Eliteを搭載するしかない。アプリ互換性に関しては十分に考慮することは不可欠だが、Copilot+ PCをいち早く手に入れてAI機能を活用したいのであれば、S5507QAが魅力的な存在なのは間違いないだろう。
(平澤寿康)



この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください