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Copilot+ PC「ASUS Vivobook S 15」レビュー、性能と外観から互換性、NPU使用アプリまで全方位試用

マイナビニュース / 2024年7月7日 7時0分

S5507QAはプロセッサーにSnapdragon X Eliteを採用していることから、どうしてもアプリの互換性が気になるだろう。以前と比べて、Armネイティブアプリはかなり増えているものの、ビジネスシーンで利用する主要アプリでもArm対応を実現していないものはまだ多いし、ゲームなどはほぼ全てがx86/x64ベースであり、トランスコードで利用しなければならない場面は避けられない。

ただ、カジュアルゲームも含めて実際にx86/x64ベースのアプリをいくつか利用してみたが、そのほとんどが正常に動作し、動作自体もかなり軽快だった。

しかし、中には正常に利用できないアプリもある。そのひとつが日本語入力アプリの「ATOK」。全く使えないことはないが、エクスプローラやタスクバーの検索バーなどのWindowsのテキストボックス、EdgeなどのArmネイティブアプリでは日本語での入力が行えない。筆者はATOKを常用しているため、この点でかなり厳しい印象だ。

もちろんこれは、アプリ側がArm対応すればすむ話ではある。ただ、互換性の問題が残されているという点からも、今後しばらくはSnapdragon X Elite搭載PCの弱点となりそうだ。

○Snapdragon X Eliteのパフォーマンスは申し分ない

では、ベンチマークテストの結果を見ていこう。まずは、PCMark 10の中でArm版Windowsで計測できる「PCMark 10 Applications」の結果から。Word、Excel、PowerPoint、Edgeを利用したパフォーマンスを測定するテストだが、スコアはなかなか良好だ。今回は直接掲載できる比較データはないものの、Core Ultraプロセッサー搭載PCを上回るスコアで、Armネイティブアプリ利用時のSnapdragon X Eliteの性能の高さが垣間見られる。

次に、x64アプリのCINEBENCH R23の結果だ。トランスコードで問題なく動作したのはもちろん、トランスコードながらかなりの好スコアが得られている。さすがにCore Ultraプロセッサーには負けるが、トランスコードでも快適にアプリが動作することを裏付ける結果と言える。

さらに、同じくx64アプリの3DMarkの結果だ。今回はNight Raid、Fire Strike、Time Spyと3種類のテストを行ったが、いずれも正常に計測でき、スコアもなかなかのものだった。こちらもCore Ultraプロセッサーには及ばないが、これだけのスコアならゲームもまずまず楽しめそうだ。

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