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電通デジタルがウランバートルにAI開発の拠点設置 - なぜモンゴルに? 現地で話を聞いた

マイナビニュース / 2024年7月26日 10時0分

●日本メンバーとの取り組み、そして今後の展望
○■社員の働く環境は?

DDAMに勤める社員にも話を聞いた。AIイノベーション事業部事業部に在籍するツェレンサンブー・バーサンドルジさんは、モンゴルでソリューション開発を続けながら、日本チームとの橋渡し役も務める人物。「生成AIの登場により、最新技術のトレンドは移り変わりのスピードが速くなりました。そこで、エンドクライアントのニーズを最も理解している日本のメンバーたちに、AIの最新情報を伝えています」と話す。

「毎週R&D(研究開発)の成果物を報告して、技術のキャッチアップを行っています。直近では生成AIでどんなことができるか、日本のメンバーに実際に触れてもらう機会をつくるためにワークショップを開催しました。最新技術ならここまで出来る、それならあのクライアントの依頼にも応えられるのでは、という閃きにつながっています」とバスカさん。

――とても流暢な日本語ですが、どこで学びましたか?

もともと高校生のときに、モンゴルで日本語を学びました。やがてドラゴンボールにハマり、アニメオタクになりました。漫画は日本語のまま読みますし、アニメも日本語で見るのが好きです。最近だと葬送のフリーレンにハマりました(笑)。

初めて日本に留学したとき、若者言葉が理解できないことがありましたが、アニメを見ることで同世代の話も分かるようになりました。日本には2011年3月に初めて行きました。大学の卒業後に日本で就職して5年間働いたので、のべ10年弱は日本にいたことになります。

――DDAMの好きなところは?

難しい課題に直面しても、チームが一丸となって乗り越えることができます。若い会社なので、勢いがあります。

――日本人のメンバーとは、どんな仕事をしていますか?

普段、日本チームとはリモートでやりとりをしています。年に数回、メンバーがモンゴルに来るときはプロジェクトの年間計画を立てたり、ソリューションの新しいアイデア出しを行ったりします。最近だと4月に、ECサイトにチャットボットを導入するプロジェクトがありました。そこでどうやったら良くなるか、議論を交わしました。

ユーザーとAIが対話しながら、後ろで対話シナリオを適用したら良いんじゃないか? いまユーザーが何を探しているのか、そのニーズを探って商品を提案しよう、新しい顧客体験にもつながるんじゃないか、そんなアイデアが出ました。実際、そのときのアイデアをベースにしてプロジェクトは進み、現在は実装のフェーズに移っています。やはり、お互い顔を見ながら話すと良いアイデアも出ますね。

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