1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. IT
  4. パソコン

大河原克行のNewsInsight 第317回 パナソニック理美容家電が快進撃、ヒット連発の理由は? 経営トップに聞く

マイナビニュース / 2024年8月23日 16時32分

画像提供:マイナビニュース

パナソニックのビューティ・パーソナルケア事業が、ヒット商品を連発している。ヘアドライヤーナノケア(ナノケアドライヤー)は圧倒的ともいえるシェアを維持するとともに、現行モデルの「EH-NA0」は、各種アワードで33冠を受賞し、高い評価が集まっている。

さらに、手のひらサイズのシェーバーであるラムダッシュパームインは、2023年9月の発売から約半年間で10万台の出荷を達成。肩にかけるだけで利用できる高周波治療器のコリコランワイドは発売から4カ月間で、計画比5倍の販売実績となっている。

そして、ナノケアドライヤーの新ラインとして、2024年9月から発売する「ナノケア ULTMATE」は、水分発生量を従来比で最大10倍とした第2世代の高浸透ナノイーを採用しただけでなく、高浸透ナノイー、ミネラル、マイナスイオンの発生量を調整することで実現した4つのパーソナルメニューを用意。その性能に注目が集まる一方、市場想定価格が8万5000円前後という、ドライヤーとしては異例の価格設定も話題だ。

パナソニック くらしアプライアンス社の常務であり、ビューティ・パーソナルケア事業部長の南波嘉行氏に、同社ビューティ・パーソナルケア事業の取り組みについて聞いた。

旧パナソニック電工の流れを汲む「掘り抜き井戸」の取り組み

――パナソニックのビューティ・パーソナルケア事業が、ヒット商品を連発しています。その理由はなんでしょうか。

南波:ビューティ・パーソナルケア事業では、ドライヤーやシェーバー、美顔器、電動歯ブラシ、ヘアカッター、マッサージャーなどの美容家電や健康家電などを担当しています。これらの商品に共通した特徴は、「必需品」ではなく、「必欲品」であるという点です。「必需品」は、家庭のなかに必ず必要な商品ですが、「必欲品」とは、欲しいと思う人が購入する商品です。言い換えれば、高性能ばかりを追求しても、売れるかどうかがわからない、買いたい人が増えるかどうかがわからない商品だといえます。

私たちは「お客様が欲しいと思える商品を作らなくてはならない」というのが基本姿勢となります。つまり、優れた技術だけでなく、お客様のニーズを知り、商品コンセプトがしっかりし、それにあわせたマーケティング戦略が、重要な意味を持ちます。これらが組み合わさらないと、「必欲品」は売れません。このやり方が、長年蓄積され、習慣化していることが、ビューティ・パーソナルケア事業の特徴だといえます。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください