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新しい「Ginza Sony Park」はどんな公園になる? 実際に見て、聞いてきた

マイナビニュース / 2024年8月24日 0時0分

こうした成功体験をベースにしながら、新しいGinza Sony Parkのオープニングアクティビティを作っていきたい……と語りつつも、永野氏は「ここではまた新しい成功パターンもあると思うので、過去の成功パターンにしがみつかず、新しいものにチャレンジしていきたいです」と意欲を見せていました。

ちなみに、解体途中のSony Parkの3年間では15の大きなイベントが開催され、小さいものも含めると200ぐらいのイベントが行われてきたそうですが、永野氏によれば、相性が良いものとそうでないものに分かれたようです。相性が良いのは、銀座という立地やニーズにマッチする「音楽」と「アート」で、「商品のプロモーション」についてはなかなか難しかったとのこと。

現在のソニーグループは先ほどの永野氏の発言にもあるように6つの事業で成り立っていますが、祖業であるエレキ事業のような一般消費者向けだけでなく、直接的にはユーザーと交わらない事業にも注力しています。それでも銀座という地に、ユーザーとの接点をもつ意義を永野氏は次のように語っています。

「これは僕の持論ですが、『ブランドはユーザーの一番近いところで作られる』、『近ければ近いほどブランド価値が高まっていく』と思っています。だから、ソニーの商品に手に触れている感覚が(ユーザーの)一番近い場所にある、というのがブランドを作っているわけです。一般消費者と直接的に交わらない事業だけでは、やっぱりブランドは作りきれません。できるだけユーザーに近いことが大事で、特に(銀座という)『場所』は非常に強力です」(永野氏)

「(旧ソニービルの地上部を解体した後の)バージョンフラットのときの経験なんですが、『“MY FIRST SONY”が銀座のSony Park』という若い方がたくさんいたんです。ウォークマンもXperiaもプレイステーションも持ってません。ソニーに触れたの初めてです。そういう方がとても多かった。3年間で854万もの人が訪れましたが、調べてみるとU30(30代以下)が半分です。ジェンダーの割合でいうと、半数が女性でした。若い女性にたくさん来てもらえたのは、ソニーの他の事業ではなかなかリーチできないという意味において、ブランド的な価値が非常に高い。(アクティビティの内容によって変わるが)それを数字が表しているわけです」(同)

「僕がうれしかったのは、Sony Parkの854万人の来場者のうち、リピーター(ユニークユーザー)が400万人いて、うち25%が4回以上来ていたこと。それはアクティビティが変わることによって、また訪れたくなるということを示しています。(新しいGinza Sony Parkは)『銀座に来たら立ち寄りたくなるような場所』にしたい。特に、海外の人は東京(日本)に来たら必ず立ち寄らなきゃいけない場所にしたい。『1回行ったらもういい』じゃなくて、来るたびに来たい場所にしたいんです。そのためには、僕らは変わり続けなきゃいけない」(同)

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