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東奔西走キャッシュレス 第68回 じっくりとマイナ保険証Q&A

マイナビニュース / 2024年11月19日 20時58分

現在、社会人などの被用者保険加入者には、「資格情報のお知らせ」が送付されています。これは保険資格情報とマイナンバーの下4桁を送付するもので、ここでマイナンバーとの保険資格情報に誤りがないかなどを確認できます。マイナンバーカードを使ってマイナポータルにアクセスしても、自分の保険資格情報は確認できます。

これをチェックして正しいことが確認できてなお、他人の情報が表示されるというのはかなり特殊な状況だと思われますので、遭遇した場合は自分が加入する保険者に連絡をした方がいいでしょう。
Q9.マイナ保険証で個人情報が漏洩する?

マイナンバー制度やマイナンバーカードにかかわる問題で、「個人の情報が漏洩する」という誤解が広がっています。一部のメディアが誤解を解こうとしないまたは積極的に誤情報を流布していることもあって根強く残っていますが、多くは誤解に基づいています。

まず、マイナンバーは日本の住民に強制的に自動割り当てされている番号です。この番号を鍵に行政のさまざまな情報を連携できるようにするのがマイナンバー制度です。

各行政機関はマイナンバーに紐付く「機関別符号」を生成します。例えば国民健康保険だったら各市町村が生成した機関別符号に対して記号番号と基本4情報やマイナンバーが紐付けられます。

連携するのはこの機関別符号で、例えば年金の情報を市役所が取得したい場合、機関別符号を問い合わせて情報を引き出します。情報連携にマイナンバーは使われないので、「マイナンバーが漏洩しても直接情報は引き出せない」ということになります。インターネット経由でマイナンバーで何らかの情報にアクセスすることはできないので、こうしたルートで情報の漏洩は原理的には発生しません。

「マイナンバーを知ったから他人のマイナ保険証の健康保険情報にアクセスできて、さらにそのデータベースに税金の情報もあって勝手に閲覧できた」といったような情報漏洩が起きるような仕組みでもありません。「マイナンバーに紐付けられた」健康保険情報から年金の情報、税金の情報、銀行の口座情報……と、どんどんアクセスを広げることはできず、芋づる式の情報漏洩はありません。

これまでの説明の通りマイナ保険証の実態はオンライン資格確認であり、マイナンバーは使わず、保険資格の情報にアクセスしているだけです。これは従来の健康保険証でもアクセスする情報なので、マイナ保険証を使っても使わなくても変わりません。
Q10.マイナンバーカードを持ち歩くのが心配

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