1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. IT
  4. IT総合

岡安学の「eスポーツ観戦記」 第160回 タイトルを刷新して独自色が出た「全日本高校eスポーツ選手権」、全日/通信のブロック分け効果は?

マイナビニュース / 2025年1月9日 10時49分

画像提供:マイナビニュース

2024年12月15日、21日、22日、28日、29日に、高校生向けeスポーツ大会「第2回 NASEF JAPAN 全日本高校eスポーツ選手権(全高e)」の全国決勝大会が開催されました。

「全高e」は、「全国高校eスポーツ選手権」を引き継いだ形の高校生向けeスポーツ大会。今回は第2回大会ですが、第1回大会が2024年の2月に開催されており、年度は違うものの、2024年に2度の大会が行われたことになります。

しかしながら第1回は、全高eの準備大会と言えるもので、“ほぼ全国高校eスポーツ選手権”といった様相でした。第2回の今大会からは“全高e色”を出すべく、さまざまな変更がなされています。

その1つが競技タイトルの刷新。全国高校eスポーツ選手権のタイトルは、『ロケットリーグ(ロケリ)』『League of Legends(LoL)』『VALORANT』『Fortnite』の4タイトルでしたが、今大会では『ロケリ』が公式タイトルから消え、『ストリートファイター6(スト6)』と『APEX LEGENDS(APEX)』の2タイトルが加わりました。

『スト6』は12月15日に、『Fortnite』は21日に、『APEX』は22日にオンラインにて全国決勝が行われ、『LoL』は12月28日に、『VALORANT』は29日に、品川プリンスホテルのClub eXにてオフラインで全国決勝が行われました。

タイトル以外に、「全高e」独自のレギュレーションとして採用されたのが、予選ブロック分けです。東日本と西日本の2つの地域でそれぞれ代表者を決めるのですが、さらに、その地域に全日制高校と通信制高校の区分をつけています。

eスポーツの学部があったり、プロゲーマーもしくは元プロゲーマーがコーチをしていたりする通信制高校に比べ、部活動もしくは有志の集まりでチームを組んでいる全日制高校は明らかに不利な状況であり、これまでの大会でも決勝大会進出が難しくなっていました。

そこで全日制と通信制を分けることで、全日制高校にも決勝大会へ進出する道筋をつけたわけです。強豪の通信制高校の全国大会へ出場する枠が減ってしまうという見方や、平等性が失われてしまう可能性もありますが、高校生大会であること、NASEFとしての教育的観点から考えると良い仕組みであると感じました。

サッカーのワールドカップなども、地域性を重視することで、強豪地域のため、本戦出場が敵わない国よりも弱いチームが、サッカー発展途上の地域から本戦出場ができることを考えると、至ってベーシックなシステムであるとも言えます。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください