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2025年、宇宙開発の未来図 - 新型ロケットや民間月探査、注目ミッション総まとめ 第1回 ロケット編 - 完成に向かうH3、引退を迎えるH-IIA、次々飛び立つ巨大ロケット

マイナビニュース / 2025年1月10日 14時20分

2024年11月には、その失敗を受けて対策を施した第2段モーターの燃焼試験でふたたび爆発が起きた。開発は大きな壁に直面し、2024年度中に予定されていた初打ち上げも延期となった。

2025年は原因究明と対策がどこまで進むか、そして初打ち上げに向けた目処がつけられるかどうか、試練の一年となる。
○民間小型ロケットの挑戦

2024年12月には、スペースワンの小型ロケット「カイロス」ロケット2号機が打ち上げに失敗した。ただ、同社は挑戦を続ける意向を示しており、原因究明を進めるとともに、3号機の打ち上げに向けた準備も進めている。2025年中にリベンジを果たせるか注目である。

また、インターステラテクノロジズ(IST)の「ZERO」は2024年度以降の打ち上げを目指している。早ければ2025年中に飛び立つ姿が見られるかもしれない。

○海外のロケット

近年、世界中で新型ロケットの登場、世代交代が進んでいるが、2025年も新しいロケットがいくつも飛び立つ。
○眠れる獅子「ニュー・グレン」

その筆頭を飾るのが、Amazon創業者ジェフ・ベゾス氏の宇宙企業ブルー・オリジンの「ニュー・グレン」ロケットである。

全長93m、直径も7mあり、かつて人を月へ送り込んだ巨大ロケット「サターンV」に匹敵する大きさをもつ。打ち上げ能力も、地球低軌道に45t、静止トランスファー軌道に13tと強大である。

さらに、第1段機体は回収して再使用できるようになっており、着陸時に滑空飛行するための大きな翼が取り付けられている点も目を引く。

打ち上げは早ければ1月12日の予定で、ケープ・カナヴェラル宇宙軍ステーションから飛び立ったあと、「ブルー・リング」と名付けられた上段ロケットの実証を行うことを目的としている。ブルー・リングは、実験機器などを搭載したり、複数の衛星をそれぞれ異なる軌道に投入したり、他の衛星に燃料を補給したりといった、さまざまな芸当ができる。また、1段目は大西洋で待機している船への着陸を試みる。

同社は、豊富な資金力と人材を背景に、その将来性が期待されている一方、その動きは慎重に慎重を重ねる、ゆっくりとしたものだった。はたして2025年は眠れる獅子が目覚めるのか注目である。

○「スターシップV」2のデビュー戦

2024年、宇宙開発における最大の話題は、スペースXの巨大宇宙船「スターシップ」の飛行試験だった。そして2025年も完成に向けて忙しく飛び回ることになる。

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