闘病中の宮川花子、5年ぶりにNGKの舞台に復帰「これからもまた2人で頑張っていきます」
日刊スポーツ / 2024年4月23日 16時53分
ベテラン漫才コンビ宮川大助・花子が23日、大阪市のなんばグランド花月(NGK)で、2019年5月20日以来となる本公演出演を果たした。
花子(69)は19年に多発性骨髄腫と診断され、闘病生活を送ってきた。献身的に妻を介護してきた大助(74)も脊椎管狭窄(きょうさく)症が悪化し、夫婦で満身創痍(そうい)の状況となっていた。
それでも、花子は「NGKのセンターマイクで漫才をしたい」という強い思いで、「私にぴったり合った」という抗がん剤と投薬治療、リハビリに励んだ。大助の介護もあって、この日のNGK朝・昼2公演で5年ぶりのステージ出演を果たした。
出番が重なった西川きよしやオール阪神・巨人らから「頑張れよー!」「ファイト!」と送り出され、車椅子に乗った花子を大助が押して登場。車椅子の花子の横で、大助も椅子に座って2人で漫才を始めると、大助は「これがホンマの“ザ(座)漫才”です」。花子も「私が宮川花子、こちらが大谷翔平です」と大助を紹介して、笑いをとった。闘病生活の話を交えながら、10分間にわたって夫婦漫才を繰り広げ、最後は「これからもまた2人で頑張っていきます」と締めくくった。
舞台後は会見にも応じ「会見までしてくれてうれしい」。闘病後も舞台に立ってはいたが、2公演に立つのは久しぶり。低血圧で沈み込んでしまうこともあったため、「未知との戦い。2ステは悩んでいた」。
実際、昼公演後は血圧は上が78まで下がった。それでも、「何とか生きて戻って来れた。楽しかった。良かったでしょ?」と報道陣に笑顔を向けた。大助も「漫才は舞台の上からエネルギーを送るけど、お客さんの『花ちゃ~ん』の声でエネルギーをもらった。女房は舞台に出るたびに元気になる」とファンに感謝。漫才をすることが闘病生活に好影響を与えていることも明かした。
今後に向けては体調や事務所との相談になるが、花子は「立って早くセンターマイクに行きたい」。大助も「いつかは甲子園で漫才を」と夢は大きい。
ナニワの名物夫婦漫才が帰ってきた。
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