「浅草寺のおみくじは凶が多い」……この噂、どこから来たの？

あなたの朝がいつもイイ朝でありますように—ニッポン放送『羽田美智子のいってらっしゃい』。1月7日放送分のテーマは「東京・浅草寺のおみくじ」です。

ニッポン放送「羽田美智子のいってらっしゃい」

「浅草寺のおみくじは凶が多い」という噂があるそうです。浅草寺のおみくじは平安時代、日本のおみくじのルーツとされる比叡山延暦寺のお坊様・良源の、「元三大師百籤（がんざんだいし・ひゃくせん）」が関係しているそうです。

「吉」や「凶」の割合が決められていて、おみくじ100本中、「大吉」が16本、「吉」が35本、「大吉・吉以外の吉（中吉や末吉など）」が19本、「凶」が30本です。100本中30本ですから、確率は30％です。

この30％という数字を「多い」と感じるか、「そうでもない」と感じるかは人によって違うと思います。それでも「浅草寺のおみくじは凶が多い」と噂されるのは、すべてのお寺が「凶」の確率を同じようにしているわけではないから……かも知れません。

おみくじを引いたとき、「凶」が出てガッカリしないように、「凶」の出る確率を低くしている場合もあるそうです。その結果、確かに浅草寺のおみくじで「凶」が出る確率は高くなりますので、「浅草寺のおみくじは凶が出やすい」という噂が生まれたのではないでしょうか。

浅草寺によると、以下のようなコメントも出されています。

—–

『凶が出た人もおそれることなく、辛抱強さをもって誠実に過ごすことで、吉に転じます。おみくじの棒は備え付けの筒に必ずお戻しください。凶が出た方は観音さまのご加護を願い、境内の所定の場所におみくじを結んでご縁つなぎをしてください』

～浅草寺のホームページより

—–