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住宅街の畑にひっそり…墜落した「B ー29」のタイヤ 東京・足立区【街に遺る八〇年の記憶】

日テレNEWS NNN / 2025年1月11日 8時15分

日テレNEWS NNN

今年は戦後80年。私たちは「いまを、戦前にさせない」をコンセプトに様々な企画をお伝えします。番組では『街に遺る八〇年の記憶』と題し日常の風景に今なお残る“戦争のつめあと”を巡ります。二回目の今日は足立区の畑にひっそりとたたずむタイヤ。その存在に迫ります。

 ◇◇◇

東京・足立区の舎人駅。ここから10分ほど歩いた住宅街と畑がある一角に…巨大なタイヤが埋まっていました。

よく見てみると表面には細かいヒビ。さらに、アメリカのタイヤメーカー『グッドイヤー』の文字が。

実はこれアメリカ軍の爆撃機『B-29』のタイヤ。B-29は日本各地を空襲した爆撃機でした。

1945年3月10日未明の東京大空襲では、300機以上のB-29が空襲し、死者10万人、被害にあった人は100万人以上にも及んだといいます。

人と比べると機体の大きさがわかりますが、プロペラの直径はおよそ4メートル。その一部が、同じ足立区の足立区立郷土博物館(改修工事のため休館中)にありました。

1945年。現在の足立区入谷付近でB-29の機体が墜落。その時のタイヤは、現在もありのままの状態で残されています。

タイヤのある畑の所有者 中田文雄さん(80)

「タイヤを見て、戦争のことを感じとってもらえればありがたい」

今なお、街に遺る80年の記憶。日常の風景にひっそりとたたずみながら、戦争があった事実を伝え続けています。

(1月10日放送『Oha!4 NEWS LIVE』より)

 ◇◇◇

広島・長崎に原爆が投下され、戦争が終わって80年となります。戦争をした国に生まれた私たちが、二度と戦争を繰り返さないという「誓い」の意味を改めて考えます。情報提供サイトで資料や証言を募集しています。

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