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南相馬市から沖縄に移住 出合った三線の音色 「犠牲者へ線香をあげる気持ちで」追悼の演奏 東日本大震災から13年

沖縄タイムス+プラス / 2024年3月12日 7時0分

「被災者の心を癒やすことができたら」と三線を演奏する佐藤基繕さん=11日、浦添市・沖縄じゃんがら会事務所

 東日本大震災の発生から13年。震災後、福島県南相馬市から沖縄に移住した佐藤基繕(もとつぐ)さん(66)=浦添市=は毎年、3月11日に合わせ震災の犠牲者への思いを込めて三線を演奏している。今年は、浦添市内で宮古民謡を演奏。元日に発生した能登半島地震の被災地への思いも込め「被災者の心も癒やすことができたら」と語った。(社会部・末吉未空)

 佐藤さんは11日午前、震災後に避難した家族でつくる「沖縄じゃんがら会」の事務所で、「なりやまあやぐ」「酒田川」など4曲を演奏した。「犠牲者へ線香をあげる気持ちで演奏した。祈りは届いたと思う」と話した。

 佐藤さんは2011年5月、学生時代にボランティア活動を通じて知り合った沖縄の友人の勧めで移住した。当時、どこからともなく聞こえてきた三線の音に「心が癒やされた。自分でも演奏できるようになりたい」と三線を始めた。独学で学び、民謡サークルに入って7年前から追悼の演奏をしている。

 佐藤さんは福島県の復興について、道路や住宅の復興は進んでいるが、町に戻ってこない被災者も多いことを挙げ「表面だけの復興だと感じる」と指摘。東京電力福島第1原発事故についても「沖縄の基地問題と通ずるところがあるのではないか」と投げかけた。

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