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ああ素晴らしき蟹の世界 「青いワタリガニ」が魅せる勇ましさと力強さ

おたくま経済新聞 / 2021年10月20日 9時0分

写真

まさに生き物の神秘 「青いワタリガニ」の陶器がTwitterで反響。

 海洋生物を中心とした陶磁器を制作している陶芸家の岡村悠紀さん(以下、岡村さん)。

 「自在置物」と称される作品群は、プラモデルのように自由自在に可動する陶器なのが特徴的。先日にはTwitterを通じて「青いワタリガニ」を公開しています。

 「今回作ったカニ、どれもお気に入りなのですが、この青いワタリガニは焼き物らしさが出たと思います。」と、自身のTwitterにて作品を紹介した岡村さん。

 「個展で発表するために制作したものなんですよ」と語るそれは、「陶 自在蝤蛑」と名付けられた光沢感のある青の甲羅が特徴的なワタリガニ「青硝子」。

 岡村さんによると、他にも3体制作し「陶 自在蝤蛑」「陶 自在蝤蛑(白金)」「陶 自在蛇目蝤蛑」と命名。いずれも異なる方向性の作風を目指したこともあり、生命の息吹を感じさせつつ、個性的かつ独自性の強い蟹として表現されています。

個展のために4体の新作「陶 自在蝤蛑」を制作した岡村さん。

「陶 自在蝤蛑」はそれぞれ方向性が異なる作品に。

また「自在置物」と称される可動性も健在。唯一無二の傑作となっています。

 その中において、「青硝子」に関しては、使用する釉薬の透明感や、「貫入(かんにゅう)」と呼ばれる冷却工程時に発生する独特のヒビ模様を活用し、”焼き物らしさ”を強く演出した作品に仕上げたそう。

 「造形の面では、ワタリガニの持つ勇ましく力強い形を、自分なりにアレンジしました。『おいしそう』から『かっこいい』と思われる作品になればと思っています」

 この言葉通りに、Twitter上で披露された青硝子の姿は、多くのTwitterユーザーの目を引く圧巻のインパクト。

 「『蟹の造形の面白さ』と『生き物の神秘性』が伝われば何よりです」という作品への想いもあってか、投稿には2万近いいいねが寄せられています。

 ちなみに今回、岡村さんは自らの手で持ち上げた様子の「青硝子」の写真を投稿。画像からは、ずっしりとした重厚感も感じさせるものに。

 「実際『青硝子』は、これまでの作品よりも大型のものなんです。特にハサミ部分は長くしていることもあり、ポーズを維持させるための構造の調整に苦労しましたね」

今月24日までギャラリー・マルヒにて個展「 蟹工 II〜陶製自在置物〜 」を開催中の岡村さん。

 今回岡村さんが語った「個展」というのは、東京都文京区にある画廊「ギャラリー・マルヒ」にて開催の「 蟹工 II〜陶製自在置物〜 」のこと。そしてこの個展ですが、実は現在開催中。入場料無料で、今月24日まで開かれているとのことです。

 開催時間は正午から19時まで(24日は18時)とのこと。お近くにお住まいの方、今週末は岡村さんの魅せる「蟹」はいかがカニ?

今回作ったカニ、どれもお気に入りなのですが、この青いワタリガニは焼き物らしさが出たと思います。 pic.twitter.com/7bMGolWdJG

— 岡村悠紀@10月個展 (@0kam) October 18, 2021

【お知らせ】

個展を開催します。

「 蟹工 II〜陶製自在置物〜 」
場所 ギャラリーマルヒ
10/ 16 (土)ー24(日)
12〜19時 ※最終日は18時まで
休廊:18日(月)
入場無料

〒113-0031東京都文京区根津2-33-1
ギャラリーマルヒhttps://t.co/B7QrGGC7FW

よろしくお願いします。 pic.twitter.com/7FLkLRm6Wm

— 岡村悠紀@10月個展 (@0kam) October 1, 2021

<記事化協力>
岡村悠紀さん(@0kam)

(向山純平)

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